研究課題/領域番号 |
22K01987
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研究機関 | 聖学院大学 |
研究代表者 |
小沼 聖治 聖学院大学, 心理福祉学部, 准教授 (80737247)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ソーシャルアクション / ソーシャルワーク / 精神保健福祉士 / 研修プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、精神保健福祉士によるソーシャルアクションの研修プログラム開発である。研究の成果として、研修プログラム開発の基礎資料となる博士学位論文(研究テーマ:ソーシャルワークにおけるソーシャルアクションのモデル形成―精神保健福祉士の実践に着目して―)を提出した。 精神保健福祉士を対象にソーシャルアクションに関する学びのニーズを分析し、【先駆的な実践事例の詳細なプロセス】【ソーシャルアクション理論と方法論】【アクションの始め方】【行政機関へのアプローチ】【社会調査法の修得】【相互交流の機会】【ソーシャルアクションの普及啓発】【スーパーバイズ機能】という8つのカテゴリーに分類した。とくにソーシャルアクションの先駆的な実践事例や具体的な方法論に関する学びのニーズが高いと考えられた。また、行政機関との連携や社会調査については、実践が困難な状況もあり、これらの学びを深める機会の必要性が示唆された。 これらの結果をふまえ、ソーシャルアクションの第一歩を踏み出すためのプレ研修を実施した。精神保健福祉士をはじめ、地域づくりに関心のある参加者より、希望する研修テーマやソーシャルアクションの実践課題に関する意見集約を行った。主な意見としては、前述の研究成果と同様のテーマが挙げられていた。プレ研修を継続し、ソーシャルアクションのモデルを基に作成した研修プログラム案のブラッシュアップが今後の課題となる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の基礎的な資料となる博士学位論文を完成できたが、その執筆に多くの時間を費やした。また、新型コロナウイルスの影響も相まって、研修企画や講師依頼、広報等の準備が大幅に遅れてしまった。そのため、予定していたプレ研修の開催が十分実施できなかった。
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今後の研究の推進方策 |
研修プログラム開発に向けた研究に関するスーパーバイズを受けて、研究計画の見直しを検討している。また、対面による研修開催を中心に検討していたが、オンライン開催も含めて調整を行う。 当初の研究計画では全国でのプレ研修を予定していたが、2023年度は研究協力者を募集し、精神保健福祉士によるソーシャルアクションの実践モデルを基にしたプレ研修を実施し、研修プログラム案を精査するためのデータ収集と分析を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していたプレ研修の開催が十分に実施できなかったため、残額が生じた。 2023年度は、プレ研修やデータ収集・分析に必要な人件費・謝金および参考文献を購入する予定である。
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