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2022 年度 実施状況報告書

社会福祉実践におけるスピリチュアリティに配慮した実践モデルの開発的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K02025
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

岡本 宣雄  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (40412267)

研究分担者 滝口 真  大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (20258635)
井上 信次  新見公立大学, 健康科学部, 教授 (80441484)
梶原 直美  関西学院大学, 教育学部, 教授 (90310680)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードスピリチュアリティ / 高齢者 / 実践モデル
研究実績の概要

本研究の目的は、福祉サービスを利用する高齢者に対する、スピリチュアリティに配慮した福祉実践の意義を検証し、福祉現場にて、介入の際に活用可能な実践モデルを開発し提示することである。
2022年度は、理論・基礎研究として、国内外の、社会福祉学、ケアマネジメント関連の専門書・論文等の文献研究により、スピリチュアリティの本質、ケアマネジメントにおける介入の意義と実践理論の研究と実践を考察した。これらの文献研究の結果、福祉実践の観点から、人間の特質であるスピリチュアリティが、ケアマネジメントの目的にある、利用者の「QOLの向上」との関連で議論されている等が明らかになった。
また、スピリチュアリティについての意識とこれに配慮した実践について、2ヶ所の居宅介護支援事業所の介護支援専門員との意見交換を行った。その結果、高齢者の人間固有の存在の意味や価値にかかわるスピリチュアルな課題を、実践現場の専門職が捉えきれずにいることを聴き取ることができた。このことから、スピリチュアリティに配慮した実践モデルの開発に向け、実践に従事する専門職がもつスピリチュアリティへの意識の醸養がさらに必要となること等が明らかになった。
以上、先行文献による理論・基礎研究と実際に支援に従事する現場の専門職からの意見集約を通し、福祉現場にて、介入の際に活用可能な実践モデル開発に向けた基礎的研究を行うことができた。そして、今後、本研究を進めるうえでの課題について明らにすることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度全般を通し、いまだ新型コロナウイルス拡大の影響があり、本研究メンバー各人においても研究活動が制限され、研究の進捗に支障が生じている。また、研究分担者1名に、本研究期間中の2022年4月、所属大学より別の大学への転勤があった。この職場環境の変化と業務多忙により、研究体制と研究進捗に影響があり、当初の研究計画に遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス拡大が収まり、活動や移動の制限が緩和されるなか、対面での学会の参加などを通じ、研究成果の発表等、引き続き理論的かつ体系的に研究活動全般に取り組んでいく。
2023年度は、本研究の2年目となる。引き続き、文献による理論・基礎的研究を行う。また、スピリチュアルケアを重視し、実績がある国内外の高齢者施設・機関を視察し、介入事例を収集し、これらの内容分析を行う。

次年度使用額が生じた理由

(理由)新型コロナウイルス拡大が緩和傾向にあるが、本年度全般を通し、本研究メンバー各人においても研究活動が制限され、研究の進捗に支障をきたしたため、支出が当初計画より少なくなった。これらの金額は次年度の研究活動に使用する。
(使用計画)引き続き、研究メンバー間の連絡および打ち合せを電子媒体(WEB通信を含む)にて実施する等、研究上の活動の効率化を図る。2022年度の残金と2023年度の入金額を合わせて、社会福祉分野におけるスピリチュアリティに配慮した実践モデルに関する書籍・資料、物品の購入、国内外での学会発表の参加費用、学術論文の作成のための諸経費のために使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 大分県における子どもの権利擁護に係る実証モデル事業に関する調査報告書 -児童養護施設職員へのアンケート調査を通して -2022

    • 著者名/発表者名
      飯田法子・相澤 仁・滝口 真・吉田由美子
    • 雑誌名

      子どもアドボカシー研究

      巻: (1) ページ: 81-87

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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