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2023 年度 実施状況報告書

要介護高齢者の重度化予防・在宅生活継続に向けたケアマネジメント支援システムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02043
研究機関東洋大学

研究代表者

古川 和稔  東洋大学, 福祉社会デザイン学部, 教授 (90461730)

研究分担者 窪田 佳寛  東洋大学, 理工学部, 准教授 (00614629)
石山 麗子  国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (80826454)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード在宅生活継続支援 / ICT / 要介護化予防 / 重度化防止 / ケアマネジメント支援システム
研究実績の概要

2022年度に実施した全国調査結果について分析を深めて、論文として公表した。同調査では、「ADL低下を予見するために必要なモニタリング項目」として、「日常と異なる状態の有無」、「自宅内での転倒の有無」「認知症がある場合、認知障害の状況」、「本人からの訴え」、「介護者のストレス」、「介護者からの訴え」が重要な項目として抽出された。さらに、AI(機械学習)を用いて、K-Prototypeによるクラスタリングを実施した結果、3つのクラスターに分類された。クラスターに関係なく、「認知症がある場合、認知障害の状況」と「自宅内での転倒の有無」の合計が回答の半数以上を占めていた。また、実務経験年数が長く、管理的な立場のケアマネジャーが多いクラスターでは、他のクラスターと比較して、家族介護者の心身状況をより重要視していることが分かった。
これらの結果を踏まえて、2023年度には、在宅ケアマネジャーを対象にしたフォーカスグループインタビューを実施し、モニタリング項目の更なる検討を行った。
アンケート調査、フォーカスグループインタビューで得られたデータに基づき、モニタリングシステムの入力項目を選定し、基本的なシステムを作成した。そのシステムを用いて、利用者のADL変化を経時的に把握することを目的に、10名のケアマネジャーの協力を得て、ケアマネジャー一人当たり5名、合計50名の高齢者のADL変化について、2023年9月から2024年3月までの6か月間、毎月データを収集した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初の計画通り調査を実施し、基本的なシステムの開発および、実際の高齢者のデータ入力まで終えている。よって、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

完成年度となる2024年度は、2023年度に収集した50名分、6か月間のADL変化のデータを分析し、「要介護高齢者の重度化予防・在宅生活継続に向けたケアマネジメント支援システム」を開発する。

次年度使用額が生じた理由

おおむね計画通りに執行したが、リモート会議を実施することにより、実践現場を訪問する機会が減少したために、次年度使用額が発生した。
2024年度は完成年度なので、実践現場を訪問する機会を増やし、完成度を高めていく計画である。今回生じた次年度使用額は、実践現場を訪問するための経費として使用する計画である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] 自立支援介護に関する教育プログラムの検討/カトリックサンジ大学(韓国)

    • 国名
      韓国
    • 外国機関名
      自立支援介護に関する教育プログラムの検討/カトリックサンジ大学
  • [雑誌論文] 要介護高齢者の重度化予防・在宅生活継続に向けたケアマネジメント支援システムの開発 第2報 居宅ケアマネジャーへのインタビュー調査2024

    • 著者名/発表者名
      古川和稔, 石山麗子, 窪田佳寛
    • 雑誌名

      福祉社会開発研究

      巻: 16 ページ: 103-109

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 自立支援介護に関する教育プログラムの検討 福祉専門職養成課程の学生を対象にした日韓比較研究2024

    • 著者名/発表者名
      古川和稔, Jong Uk BACK
    • 雑誌名

      福祉社会開発研究

      巻: 16 ページ: 95-102

    • オープンアクセス
  • [学会発表] Development of a care management support system for preventing severe disease in elderly people requiring long-term care and enabling their continued living at home: Results of a questionnaire survey to identify assessment items2023

    • 著者名/発表者名
      Kazutoshi FURUKAWA
    • 学会等名
      23rd International Conference of Integrated Care
    • 国際学会
  • [学会発表] ケアマネジメント支援システム開発に向けたモニタリング項目の検討2023

    • 著者名/発表者名
      古川和稔
    • 学会等名
      第31回日本介護福祉学会大会

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公開日: 2024-12-25  

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