研究課題/領域番号 |
22K02130
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
梶原 英之 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 再雇用職員 (40370647)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 質量分析 / 動物性素材 / 判別 / データベース / タンパク質 / ウイルス / イヌ |
研究実績の概要 |
質量分析を利用した獣毛その他について種さらには品種の判別ができるかということで研究を進めている。羊毛あるいは他の動物、イヌ、ウマ、アルパカなどヒトを含む獣毛については判別することができた。これらについては暫定的なデータベースを構築することができた。 よって品種の識別ができないか、イヌを材料に判別を試みた。これにはつくばワンワンランドの全面的な協力を得ることができた。見た目にもはっきりと体毛が異なる犬種を選んでサンプリングしたが、これらを分析したところ、差が見られなかった。洋犬および日本犬の間にも違いは見られなかった。ネコについても協力が得られる予定だったが、あまり期待できないという理由で中断した。ニワトリ羽毛については、はっきりとした品種間差が見られたが、犬種については差が見られなかったのは意外であった、羊毛の品種間差が見られるか否かはこれから検討しなければならないが、毛を重要ポイントして品種改良が行われてきたので、品種間差がある可能性はあると思われる。 本分析法の応用についても検討した。ここで使用するMALDI-biotyping法はヒト病原菌に対して開発された方法だが、ウイルスについては行われてこなかった。その理由は2つあると思われる。分子量が大きくてそのままでは分析に適さないことと、感染の問題である。植物ウイルスについては感染の問題はないのでそれを用いて方法を検討した。うまく短時間に分析する方法を開発した。それは動物ウイルスについても有効で事前の不活化もできた。この方法について特許出願をした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定どうり進んでいると考えている。開発した方法を使って特許出願もできた。イヌの犬種は判別できないという想定外の結果も得られたが、ニワトリ羽毛はできた。グースなどの品種間差はみられる可能性は十分にあると期待している。
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今後の研究の推進方策 |
いろいろな獣毛と羽毛を集めたい。農研機構内でもある程度集められるが、業界団体に接触するのが近道だと思われる。犬種の判別のためにつくばわんわんセンターの協力を得たが、その経験が役に立つと思われる。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度は他の研究助成があったため、できるだけ科研費を使わずに翌年に振り向けられるようにした。
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