研究課題/領域番号 |
22K02241
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研究機関 | 田園調布学園大学 |
研究代表者 |
犬塚 典子 田園調布学園大学, 子ども未来学部, 教授 (70400471)
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研究分担者 |
松尾 寛子 サイバー大学, IT総合学部, 准教授 (10760374)
渡辺 令子 帝京科学大学, 教育人間科学部, 助教 (10965453)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 幼稚園教諭 / 保育士 / 現職教育 / キャリア支援 / OECD / カナダ / 韓国 |
研究実績の概要 |
継続専門教育としての生涯キャリア分析と学習共同体の構築を軸とした研修プログラムの開発に向けて国際データ分析と国内調査を実施した。2023年度は(1)継続専門教育分野における学術成果・動向の分析、(2)現職者の学びのニーズの分析、(3)日本・海外で実施されている保育専門職の研修制度の調査、(4)オンライン活用を含む新しい研修スタイル・方法・技術について情報収集と内容の整理が中心となった。 海外についてはOECD国際幼児教育・保育従事者調査(TALIS Starting Strong 2018)の基礎データの二次分析を行い、各国の保育者の専門能力開発の取組と課題について調査した。各施設やスタッフがどのような研修活動を行い、それらをどのように評価しているかという視点の統計データは乏しかったため、対象国をアジア(日本と韓国)に限定して比較調査を試行した。また、オンラインにてカナダ・オンタリオ州保育士協会(Association of Early Childhood Educators Ontario)のウェビナーに出席し、保育士の学びのニーズについて情報収集・意見交換を行った。 国内については、園内研修を活用した取り組みに着目して保育者の意識の変容を明らかにする実態調査研究を行った。2023年7月~11月に協力園において園長3名に対するインタビュー調査、保育者15名を対象にアンケート調査を行った。 以上の成果の一部をとりまとめ国際・国内学会で発表する準備を整え、2024年度に開催されるPacific Early Childhood Education Research Association年次大会(PECERA Annual Conference 2024 Tokyo)、日本保育学会第77回大会の口頭発表部門へのエントリーを行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
理論研究、実態調査の両面において、本年度の研究計画の中心となる作業を終えることがでた。
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今後の研究の推進方策 |
保育専門職の継続専門教育に関係する国際・国内学会で発表する。また、海外の保育専門職団体の視察調査を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初の予定より渡航費・滞在費が高騰しているため海外での現地調査ができなかった。未使用分は次年度の海外調査に充当する。
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