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2023 年度 実施状況報告書

イギリスの大学におけるチュートリアルの確立と変容に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K02246
研究機関広島女学院大学

研究代表者

中村 勝美  広島女学院大学, 人間生活学部, 教授 (40310924)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードイギリス(イングランド) / 高等教育改革 / 大学史 / チュートリアル / 学士課程教育
研究実績の概要

本年度は、オープン・ユニバーシティに着目し、学士学位プログラムや地方学習センターの実際について文献研究を実施した。1971年の開学当時は日本でも注目を集め、放送大学等に大きな影響を与えた同大学であるが、その後のわが国における先行研究は乏しく、その教育の実際については十分に検討されているとは言い難い。
そこで、本年度は、オープン・ユニバーシティ創設当時の関係者による回顧録、研究書、大学史を主たる資料として、オープン・ユニバーシティの設立課程とその教育目標、教育内容や方法、評価に関する内部質保証のプロセスの一端を明らかにした上で、テレビやラジオを用いて、遠隔教育におけるチュートリアル(面接授業)の意義を検討した。
オープン・ユニバーシティは「どこでも誰でも学べる大学」を標榜し、入学資格を問わず、テレビやラジオなどの放送や通信を利用して、自宅にいながら学ぶことを可能にした大学であり、「オープン・エントリー」の原則、単位制の導入という点で画期的で、イングランドの伝統的な大学とは異なる文脈から創設された大学である。設立当初から学位授与権を有しており、教育の質保証についても入念な検討が行われてきた。
チュートリアル(個人面談、面接授業)には、多様な学生の学修全般に助言・支援するカウンセラーと、通信教育における自学自習を補完するコース・チューターによるものの二種類があり、全英最大規模の学生数を誇る同大学の教育を支えてきたことが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

長期休暇中の校務の増加や渡航費の高騰等により、イギリスでの現地調査が実施できなかったため。

今後の研究の推進方策

今年度も引き続き、校務の負担は大きいが、長期休暇中に1~2週間程度の現地調査ができるよう業務を調整したい。
また、効率的な調査が実施できるよう、オンラインを用いて、研究協力者と事前にコンタクトを取る。

次年度使用額が生じた理由

海外出張の計画に遅れが生じているため。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] イギリスにおけるオープン・ユニバーシティの創設:教育の内部質保証を中心に2024

    • 著者名/発表者名
      中村勝美
    • 雑誌名

      広島女学院大学人間生活学部紀要

      巻: 11 ページ: 7-15

    • オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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