研究課題/領域番号 |
22K02323
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研究機関 | 広島文化学園大学 |
研究代表者 |
坂越 正樹 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (80144781)
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研究分担者 |
山崎 晃 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (40106761)
山内 優佳 広島大学, 外国語教育研究センター, 准教授 (40781365)
植田 敦三 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (50168621)
野々村 憲 広島文化学園大学, 学芸学部, 准教授 (50228342)
伊藤 駿 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (90883695)
湯浅 理枝 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (70828623)
高西 実 広島文化学園大学, 学芸学部, 教授 (10849293)
山中 翔 広島文化学園大学, 学芸学部, 講師 (50847332)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 教員養成 / 基礎学力 / 高大接続 |
研究実績の概要 |
2022年度は、主として、以下の2点を行った。つまり、1)ドイツにおける教育政策を踏まえた高大接続概念および、教員養成課程におけるリテラシーとコンピテンシー概念の整理、2)基礎学力(国語・英語・数学)テスト(4月・8月・9月・2月の年4回実施)の全在学生分のデータ収集・整理、の2点である。以下に、その成果の概要を記載する。 1)2004年以降のドイツにおける教育政策(「教師教育スタンダード」の策定)の目的は、世代交代による教員雇用の推進等であった。この時盛り込まれた「モジュール化された単位によるコンピテンシーの評価」等の、日本の教員養成課程における高大接続、リテラシー、およびコンピテンシー概念への適用可能性が示された。しかし、例えば、教員養成のための大学へ入学する際、ある程度の学力を備えていることが前提となるドイツと、本課題(教員に必要な基礎学力向上のためのカリキュラム)との関係をどのように捉えるか、を再度検討する必要性が示唆された。 2)小学校教員を目指す学生の、4年間でのデータの推移を検討することに加えて、教員採用試験に合格した学生と合格しなかった学生の差異、教員採用試験模擬試験の結果データの活用、学生の性質(粘り強い、向上心がある、など)に関するデータの活用(心理学分野)、等が有効であることが示唆された。 これらの示唆をもとに、来年度は、カリキュラム策定に向けて各種データの分析指針を最終決定し、分析を進める。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
申請書に記載した2022年度の研究計画は、先行研究の整理及びデータの収集、データ分析の指針の策定であったため、概ね計画通り進展していると言える。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に行った用語の概念整理およびデータ収集・整理に拠って得た知見を基に、実際にデータを分析し、カリキュラムモデルの策定を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じた理由は、データの収集・整理を既存のソフトで行うことができたためである。繰り越された予算は、①今年度の研究で示唆された様々なデータの分析を行うためのソフト購入費、②円安の状況を踏まえ高騰すると想定される旅費、の2点に充てる予定である。
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