研究課題/領域番号 |
22K02328
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
藤田 あき美 信州大学, 学術研究院工学系, 准教授 (50729506)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 科学コミュニケーション / ジェンダー |
研究実績の概要 |
ソーシャルメディアでの発信内容がジェンダー形成とジェンダーステレオタイプの定着に大きな影響を持つのであれば、メディアを通して、伝統的ジェンダーステレオタイプを軽減させ、反ジェンダーステレオタイプを定着させることも可能であると考える故、科学技術分野で活躍する、反ステレオタイプの女性ロールモデルのストーリーをソーシャルメディアで定期的に発信している。そして10代の若者から親世代までのジェンダーステレオタイプに対する意識の変容を測定することを目的としている。令和4年度は、反ステレオタイプの女性ロールモデルとの対談ををTiktokとYouTubeで5回発信した。題目は、東京大学物理学科馬場彩准教授との「宇宙はアツい」、国立天文台准教授林左絵子准教授との「宇宙の想いを馳せる」、東京大学総合文化研究科四本裕子教授との「脳がもたらす世界の歪み」、理化学研究所玉置まさ子との「睡眠で学習と仕事のパフォーマンスアップ」、信州大学機械システム工学科Arnold Solvi准教授との「AIとその未来」で、毎回60分の発信である。32万人強のフォロワーを持つプラットフォームでの発信であった故、およそ合計1万5千人の方々が視聴し、数百名が質疑応答に参加した。事前に、ジェンダーステレオタイプに対するアンケート(1000名強)を行っている。本研究の代表者も、反ステレオタイプの女性ロールモデルの一人として、TiktokやYouTubeなどのソーシャルメディアプラットフォームで定期的に、宇宙と物理に関するショート動画を発信し続けている。これまでの発信内容をまとめた本も出版した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
反ステレオタイプの女性ロールモデルとの対談よりも、本研究の代表者の発信のほうが再生回数は圧倒的に多い。反ステレオタイプの女性ロールモデルとの対談の発信法と内容を考え直す必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
反ステレオタイプの女性ロールモデルとの対談と本研究の代表者の発信を続ける。本年度最後に、事後アンケートをとり、10代の若者から親世代までのジェンダーステレオタイプに対する意識の変容を測定する。
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次年度使用額が生じた理由 |
4032円の差額は、計画でどうにかできる値段ではないと考える。次年度の発信に使う交通費に当てたいと思う。
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