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2023 年度 実施状況報告書

多文化共生社会に向けた身体表現活動ーデジタルコンテンツの活用と開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02385
研究機関和洋女子大学

研究代表者

弓削田 綾乃  和洋女子大学, 家政学部, 准教授 (90432038)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード身体表現 / デジタルコンテンツ / 多文化共生
研究実績の概要

本研究は、身体表現とデジタルコンテンツの組み合わせによる多文化体験が、幼児の内面世界を豊かにし、多文化共生社会の一助となりうるという仮説を検証することを目的として進めている。具体的には、1.既出の幼児向けデジタルコンテンツの内容構成の分析、2.多文化との出会いと気づきを促すデジタルコンテンツと身体表現プログラムの提案、3.プログラムの検証を柱とする。
2023年度は、主に「2」に取り組み、「多文化との出会いと気づきを促すデジタルコンテンツと身体表現プログラム」の作成を目指した。デジタルコンテンツの素材については、日本の伝統的な芸能や遊びをテーマとして、多文化体験の観点からコンテンツにするための枠組みを検討した。これまでのデジタルコンテンツを検討した結果、異なる文化のモチーフが、子どもにとっての身近なモチーフに置き換えられている点、リズミカルで易しい動きの反復とバリエーションによってイメージを広げられる構成である点、一方的な視聴ではなく対話ややりとりが生まれる双方向型展開である点等が、子どもの多文化体験には重要であると考察した。
これを踏まえて、モチーフとして選んだのは、日本の盆踊りや世界の鬼ごっこ、また神話体系などである。これらをモチーフにしたストーリを考案し、身体表現遊びのデジタルコンテンツを企画中である。2023年度末時点で、まだ検討段階であるため、次年度に試行できるよう進めていく。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初は、2023年度中にデジタルコンテンツを作成し、2024年度に協力者を対象として試行する計画であった。しかし、コンテンツの内容の検討に時間がかかり、いまだ完成していない状況である。そこで、引き続き次年度の取り組み課題とし、協力者への試行をあわせて実施していく。

今後の研究の推進方策

2024年度には、引き続き「多文化との出会いと気づきを促すデジタルコンテンツと身体表現プログラムの作成」に取り組み、あわせて協力者に対して「それらの試行と有効性・汎用性の検証」を進めていく。また、それらの結果について、和洋女子大学紀要に論文投稿する。

次年度使用額が生じた理由

調査および学会大会旅費、コンテンツ作成に関わる謝金の未使用のため、次年度使用額が生じた。これらは、2024年度に取り組む課題に変更しているため、2024年度の研究費として使用する。

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公開日: 2024-12-25  

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