研究課題/領域番号 |
22K02386
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
乙部 はるひ 帝京平成大学, 人文社会学部, 教授 (00598724)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 2歳児 / 保育園 / 音程を有する楽器 / 音楽的表現 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、日常の保育の中に楽器に自由に触れられる環境を設定し、2歳~4歳の間に友だちとの遊びの中で、幼児の音程を有する楽器とのかかわりがどのように展開していくかを研究することである。そこから、幼児の音程を有する楽器を介した音楽的表現の発達のプロセスを明らかにしていく。 本年度は東京都内の公立保育園の2歳児クラスで研究を行い、自由遊びの時間に幼児の楽器とのかかわりを観察した。研究内容は、①幼児が楽器を使った遊びの中で、楽器を探索し、想定外の使い方をしながら楽器の特性を理解しようとする課程を分析する、②幼児が楽器を使った遊びの中で、興味をモノから音へと移行させ、さまざまな音をコントロールしようとする過程を分析する、③幼児が友だちとの遊びの中で、楽器を使い自分の音楽的イメージを表現するかどうかを観察する、の3点である。本年度は、年間で16回の参与観察を行った。新型コロナウイルス感染の影響を受けたこと、また対象保育園が耐震のための改修工事を行ったことで、当初予定していた回数の参与観察を行うことができなかった。しかし、楽器が設置できなかった期間があったことで、幼児が楽器に新たな興味を持つきっかけをつくることができた。楽器の配置や環境は、常に保育者と話し合いを行い、幼児が遊びを継続できるよう検討した。 今後は、引き続き参与観察を行い、遊びにおける音程を有する楽器を介した3・4歳児の音楽的表現の発達を明らかにしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、上述通り、保育園における参与観察を計16回行った。現在は、得られたデータから、2歳児の遊びにおける音程を有する楽器とのかかわり方の展開について整理・検討している。 新型コロナウイルス感染の影響を受けたこと、また対象保育園が耐震のための改修工事を行ったことで、当初予定していた回数の参与観察を行うことができなかった。しかし、改修工事で楽器がしまわれた期間があったことで、幼児が楽器に新たな興味を持つことができたことが、おおむね順調に進展しているとした理由である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、引き続き3歳児クラスにおいて、日常の保育の中に楽器に自由に触れられる環境を設定し、友だちとの遊びの中で幼児の音程を有する楽器とのかかわりがどのように展開していくかを研究する。そこから、幼児の音程を有する楽器を介した音楽的表現の発達のプロセスについて明らかにしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響で、学会がすべてオンライン開催になり、旅費として計上していた学会参加費がかからなかったことが理由である。次年度以降、新たな備品(主に楽器)の購入や、対面での実施が再開される学会に参加するなどして使用する予定である。
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