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2023 年度 実施状況報告書

保育所と家庭の効果的な連携プログラムの開発:生活リズム・食・親子関係を媒介として

研究課題

研究課題/領域番号 22K02389
研究機関大正大学

研究代表者

長谷川 智子  大正大学, 心理社会学部, 教授 (40277786)

研究分担者 福田 一彦  江戸川大学, 社会学部, 特任教授 (20192726)
赤松 利恵  お茶の水女子大学, 基幹研究院, 教授 (50376985)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード保育所と家庭の連携 / プログラム開発 / 生活リズム / 食 / 親子関係 / 健康教育
研究実績の概要

本研究は,生活リズム・食・親子関係の支援を介して,保育所と家庭の効果的な連携プログラムを開発することを目的としている.
今年度は,①親子で遊びを通して生活改善に取り組むことを目指した健康教育教材「健康ニコニコカード」の家庭での使用に関する効果検証の分析,②保育所での調査研究の計画をおこなった.
①については,3つの群(介入群1,介入群2,対照群)についての効果検証に関する分析をおこなった.介入群1は教材を使用して4週間親子での遊びと生活改善に取り組んだ,介入群2は本教材の知識提供のみのプログラムに参加した,対照群は,特に何もしなかった.これらの3群について,実施直後と約3カ月後の2回質問しに回答した.ス是テの調査に回答した参加者は,介入群1 52人, 介入群2 27人,対照群97人であった.今年度は主に睡眠と親子関係についてさらなる効果検証についての分析を行った.睡眠については,本教材使用による効果は認められたが,親への知識教育のみでも効果が認められた.一方,親子関係に関しては,親子での遊びを通して実施されたプログラムに参加した介入群は,子どもの主体性を重視しつつ,必要に応じて統制することを望ましいと考えるようになっており,親子の遊びを通じた本プログラムならではの効果が得られたと考えられる.このように,領域によっては,親子の遊びの効果が異なることが示唆された.②については,自治体と具体的な方法について協議中である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2022年度からの家庭における健康教育教材の使用の効果検証に関する分析が当初予定より時間を要していたことと,23年度もコロナ禍の影響が若干継続し,保育所訪問を予定することができなかったため.

今後の研究の推進方策

2023年度に一度計画を変更しており,そこからの変更の必要はない.すなわち,Ⅰ期を22~23年度,Ⅱ期を24~25年度,Ⅲ期を26年度と調整することによって,当初の目的を遂行する.

次年度使用額が生じた理由

第Ⅱ期(24-25年度)の支出が多くなるため,23年度も22年度同様,第Ⅱ期の保育所での実践に生じる経費として調整した.

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 健康教育教材「けんこうニコニコカード」の開発ー親子における利用可能性の検討ー2023

    • 著者名/発表者名
      吉井瑛美, 會退友美, 赤松利恵, 長谷川智子, 福田一彦
    • 雑誌名

      日本健康教育学会誌

      巻: 31 ページ: 151-162

    • DOI

      10.11260/kenkokyoiku.31.151

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 睡眠中の心理現象と脳波像2023

    • 著者名/発表者名
      福田 一彦
    • 雑誌名

      睡眠と環境

      巻: 17 ページ: 1-8

    • DOI

      10.60259/jsleepenvi.17.2_1

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Media use and sleep.2023

    • 著者名/発表者名
      Fukuda Kazuhiko
    • 雑誌名

      Sleep and Biological Rhythms

      巻: 21 ページ: 391-392

    • DOI

      10.1007/s41105-023-00480-2

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 乳幼児期の睡眠リズムの発達: 特に昼寝について2023

    • 著者名/発表者名
      福田一彦
    • 雑誌名

      中部大学生命健康科学研究所紀要

      巻: 19 ページ: 89-95

  • [雑誌論文] Nap routine in Japanese nursery schools: developmental change of diurnal naps in children and their effects.2023

    • 著者名/発表者名
      Fukuda Kazuhiko
    • 雑誌名

      江戸川大学紀要

      巻: 33 ページ: 63-69

    • DOI

      10.50831/00001184

  • [学会発表] 睡眠・食・親子関係を基盤とした効果的な健康教育(3)親子関係に関する介入効果の検討2023

    • 著者名/発表者名
      長谷川智子・福田一彦・吉井瑛美・會退友美・赤松利恵
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会
  • [学会発表] 幼児における睡眠教育の効果:特に週末の生活習慣について2023

    • 著者名/発表者名
      福田一彦・長谷川智子・吉井瑛美・會退友美・赤松利恵
    • 学会等名
      日本睡眠学会第45回定期学術集会
  • [図書] からだがかたどる発達:人・環境・時間のクロスモダリティ2024

    • 著者名/発表者名
      長谷川智子
    • 総ページ数
      464
    • 出版者
      福村出版
    • ISBN
      978-4-571-23069-1

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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