研究実績の概要 |
本研究の目的は, 児童発達支援の効果検証のための指標として「参加」を測定評価できる尺度を開発し, 児童発達支援利用児にとって効果的な支援につながる 因子を明らかにすることである. 本研究では, まず児童発達支援の代表的な利用児である自閉スペクトラム症(ASD)児の「参加」を測定できる尺度である「こどもの参加質問紙」を開発する. 次に, この尺度を用いて児童発達支援の利用児の「参加」を促進する要因とそれらの関係性を量的データと質的データを組み合わせた混合研究を用い検証する. 初年度である令和4年度は「こどもの参加質問紙」の開発と信頼性・妥当性の検証のためのデータ収集および分析を実施した. ASD児およびASD児の診断を持たな い神経発達症およびそのリスクのある児の養育者412名からデータを収集し, 現在データの分析を実施している. また, 「こどもの参加質問紙」の項目開発研究 が学術誌に採択され出版された. 2年目に当たる令和5年度は, 予定通り「こどもの参加質問紙」の開発と信頼性・妥当性の検証の結果について学会発表および論文投稿を実施した. 論文は現在査読中である. さらに, 7月より混合研究のデータ収集を開始し, 3月にデータ収集が完了した. 3年目にあたる令和6年度は, 現時点で混合研究のデータ分析進めており, 学会発表, 論文投稿を実施予定である. 令和7年度には, すべての研究結果を論文で出版することを目指してる.
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