研究課題/領域番号 |
22K02458
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
宮戸 美樹 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (60456332)
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研究分担者 |
福榮 太郎 横浜国立大学, ダイバーシティ戦略推進本部, 准教授 (10638034)
青木 豊 早稲田大学, 総合研究機構, その他(招聘研究員) (30231773)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | アタッチメント / SSP / JNCATS / アタッチメント行動チェックリスト |
研究実績の概要 |
青木ら(2014)によって作成されたアタッチメント行動チェックリスト(Attachment Behavior Checklist:ABCL)について、乳幼児のアタッチメント行動評価ツールのゴールデンスタンダートである、Strange Situation Procedure (以下:SSP))や、養育者との相互交流との関連の検討から、乳幼児健診などの母子保健分野や、地域保健分野における虐待の兆候の早期発見・早期対応、養育者の育児不安等への支援など、広く乳幼児精神保健の現場や保育現場で利用することができる、汎用性高いアタッチメント行動のスクリーニングツールの開発を目指す。 そのため、本研究では,以下の2つを目的とする。まず、養育者自身が子どもの行動を評価する他者評定・自記式の愛着行動評価ツールであるABCLと,子どもの愛着行動評価のゴールデンスタンダードであるStrange Situation Procedure(以下:SSP)との基準関連妥当性を検討し,アタッチメント行動評価ツールとしてのABCLの標準化を試みることが第1の目的となる。さらに,子どものアタッチメントスタイルと養育者のアタッチメントスタイル,子どもと養育者の相互交流をそれぞれ測定してその関連を検討することにより,van IJZendoonら(1995)が指摘する,①養育者のアタッチメント表象(内的作業仮説),②乳幼児のアタッチメント活性時の養育者の行動観察により評定される養育者のアタッチメント感受性,③乳幼児個人に内在するアタッチメント,の3つの要素から成る乳幼児-養育者のアタッチメント関係の理論モデルを検証することが,第2の目的となる。 上記の目的のために、月齢12か月~18か月の乳幼児とその養育者を対象として,質問紙調査,インタヴュー調査,観察という3種の調査を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究では、乳児とその養育者に対して、対面による面接及び観察を行っている。 昨年度の感染症拡大の状況により、対面での調査実施が困難となり、データの収集に遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、調査協力者の募集を近隣の保育園を通して行い、月齢12か月から18か月の乳幼児とその養育者を対象として、質問紙調査、インタヴュー調査、観察という3種の調査を実施していく。 調査の実施にあたっては、調査実施者の体調管理(検温等)、実施前後に使用する部屋が器具の消毒、実施時のマスク着用及びアルコール消毒等、十分な感染症拡大防止を講じ、対面調査を実施する。 さらに、収集した観察データからアタッチメント行動(SSP)と養育者と乳幼児の相互交流(NCATS)を評価し、養育者の愛着タイプとアタッチメント行動チェックリストから得られた子どもの愛着行動傾向との関連を明らかにしていく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ感染拡大の状況が続き、対面での調査実施が困難となり、データの収集に遅れが生じたため。 今後も引き続き、乳児観察・面接調査・質問調査を実施していくため、調査協力者への謝金、人件費、データ管理と解析等に使用する予定である。
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