研究課題/領域番号 |
22K02513
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
渡邊 晃一 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (50272092)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | STEAM教育 / アート(美術) / レオナルド・ダ・ヴィンチ / 生命形態 / 美術解剖学 / 地形図 / 3Dプリンター / アート&サイエンス |
研究実績の概要 |
STEAM教育の理論と実践をアート(美術)を基盤に研究を進めた。本研究ではこれまでの芸術・哲学・科学の関わりの研究を起点に,最先端の3Dプリンターで教材資料を作成し,3D空間認識に関わるSTEAM教育を通した理論と実践研究の融合を実現していくものである。令和4年度は研究の立ち上げとしてまずSTEAM教育の先行研究等に関する情報収集を行い,アメリカと日本の先行事例の資料を比較検証した。また実践研究としてこれまでの芸術・哲学・科学の関わりの先行研究を起点に,レオナルドの遠近法や解剖学研究と重ねて,空間認知や地形図などの自然科学研究と関連する美術教材資料を、最先端の3Dプリンターで作成した。具体的な研究発表は以下のものがある。 【学会発表】2022/07/16 第28回美術解剖学会口頭発表「レオナルド・ダ・ヴィンチと三木成夫」、2023/03/26 第45回美術科教育学会兵庫大会「ARTを主軸としたSTEAMの実践 3Dプリンターによる地形図」渡邊晃一、廣川豪(福島大学 附属中学校)、主催:美術科教育学会、共催:神戸大学創立120周年事業 【研究作品展示】2022/12/24 「福島大学 STEAM 研究発表」場所:コラッセふくしま 3F 企画展示室、主催:福島大学重点研究分野(foR-F プロジェクト)「福島型 STEAM 教育の開拓」、後援:第35回理論懇シンポジウム(理論天文学宇宙物理学懇談会)、福島市市民講座。2023/02/15ー02/21 会場:郡山女子大学建学記念講堂展示ロビー(郡山市)、主催:福島県、事業受託:認定NPO法人ドリームサポート福島 【実践研究】「アート&サイエンス STEAMから人体を学ぶ」2022/12/20、福島県立福島西高校、2023/1/28、やのめ学童クラブ、、2023/2/12福島県立橘高等学校
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
大学および中学校、高等学校等での実践研究は計画通り進展している。STEAM教育の理論と実践をアート(美術)を基盤にした研究に関する情報収集や3Dプリンターを用いた資料作成も順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの実践研究や収集した資料をもとに,レオナルドの遠近法や解剖学研究と重ねて,人体や動植物の生命形態,日本の地形図などの自然科学研究と関連させた論文の作成を行う。令和5年度は特に日本のSTEAM教育を加えた多領域の質的研究の特徴と美術との相関関係の追跡調査も行い,STEAM教育における美術の立ち位置や「芸術と自然科学」を結ぶ文化的な視点の横断的研究のデーターベース化を試みる。 実践研究としては,JAMSTEC(国立研究開発法人 海洋研究開発機構)や国土地理院との研究協力機関から得たデータから3Dプリンターの資料を作成。アートとサイエンス、教科を横断して学ぶSTEAM教育の実践をあらためて展開する。
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次年度使用額が生じた理由 |
前年度、新型感染症の対策から、学会はZoom開催となり、資料作成のための学校での研究実践も開催することが難しい状況にあった。今年度は8月にSTEAMの国際シンポジウムが奄美大島で予定され、学会が9月四国で開催されている、そのため旅費等の使用額が生じる。
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