研究課題/領域番号 |
22K02563
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研究機関 | 広島女学院大学 |
研究代表者 |
出雲 俊江 広島女学院大学, 人文学部, 教授 (60613411)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 明治期女子教育 / 萩の舎 / 樋口一葉 |
研究実績の概要 |
計画では、当該年度は、戦前期教科書における短歌の再録状況を調べることにしていたが、困難な状況となったため、予定を変更し、明治期の女子教育について取り組むこととした。具体的には、明治期女子教育を概観すること、学校教育の如何に関わらず、短歌教育の実際について知ることを今年度の課題とした。ただし残念ながら研究成果としてとして発表が可能なほどの整理には至っていない。 今年度の取り組み内容と成果については以下のとおりである。 ①新しい勤務校が保有する資料などについての状況確認 ②明治期の女子教育についての資料収集→基本的な資料についての調査と購入に現在取組中である。 ③明治期の短歌教育についての具体的な指導状況・内容について知ること→明治初期における女子教育の中心の一つとしての、歌塾における和歌の教育をとりあげることとした。具体的には、樋口一葉を中心に、その教育経歴、特に歌塾「萩の舎」における和歌の学びについて調べた。まずは「歌塾」の教育の概要について理解した。またその上で、特に当時の歌塾の一般的な教育として行われていた、題詠による和歌創作の学びにおいて、詠み手自身の言葉がどのように求められ、位置づけられていたかなどを中心に、指導内容について知ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
勤務先の変更で、本務校での新たな授業構築や学内業務に慣れておらず、本務の業務にほとんどの時間が取られ、研究に充てる時間が全く取れなかった。
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今後の研究の推進方策 |
戦前期の教科書への短歌採録は、考えていた以上に少ないことが分かってきた。そこで教科書使用以外のところでの実践などについて知るために、フィールドワークを行いたい。時間がかかる取り組みであるため、今年度より開始し、来年度まで継続的に行う。戦前の学校教育経験について尋ねることを目的とするため、インタビュイーはかなり高齢の方となる。今後益々難しくなる内容であり、丁寧に取り組みたい。 戦前期の学習者が、どこで短歌の学びを得たのかを確かめる必要がある。歌人の日記等を中心に、根気よく探してゆくことを課題としたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当該年度は、勤務校を移籍し、勤務先での新たな授業構築や業務に時間が取られ、研究する時間がほとんど取れなかったため、経費の使用に至らなかった。翌年度分の使用計画としては、当該年度に予定していた教科書調査の為の旅費の他、新にフィールドワークを行うことを予定している。そのための物品準備や交通費、通信経費などが見込まれる。
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