研究課題/領域番号 |
22K02578
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研究機関 | 長野県立大学 |
研究代表者 |
山本 直樹 長野県立大学, 健康発達学部, 教授 (70586502)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 表現 / 演劇体験 / 保育者養成 / 学生 |
研究実績の概要 |
一年目は、全国の保育者養成校(530校)を対象に質問紙調査を行った。授業や学校行事等において学生への演劇体験を提供しているかどうか、コロナ禍におけるその提供の工夫の具体例(オンライン及び対面)、実際に運営上に困り事はないかどうか等々を質問した。その結果の中で、特に今現在も視点として必要となる、コロナ禍における運営上の工夫に関しては、全体共有を急ぐため、結果の一部を分析し、抽出部分を保育学会で発表できるようにした。結果として、コロナ禍においてソーシャルディスタンスが求められて、お互いの距離感を保たねばならない時期だからこそ、オンラインでも話し合いの機会をもつことや、感染対策に気をつけながら直接的にコミュニケーションをとることの重要性に改めて気がついたという意見もあった。演劇は、オンライン上でもできる柔軟性がある一方で、人と人が集い対面で行うための強力な手段にもなる。これからの保育者養成で、その二つの点において重要な価値を見出すことができると考えられる。そのような調査結果を参考にしながら、複数の保育者養成校において、アフターコロナを意識した授業やゼミ・プログラムの実験的な実践も行うことができた。その実践の様子も含めて、次年度早々に、中間報告書として印刷し、保育者養成校に配布する予定である。本研究を手掛かりにアフターコロナを見据えた演劇体験プログラムを検討する際には、演劇が直接的なコミュニケーションにこだわる意味をもう少し整理して、示す必要があることもわかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
一年目は、当初の計画通り、保育者養成校への質問紙調査とそれを参考にした実験的な実践を無事に行う事ができた。
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今後の研究の推進方策 |
二年目は、その結果を中間発表として5月の学会で報告すると共に、6月に中間報告書を全国の保育者養成校に送付できるよう、準備を進めている。それらの結果をふまえて、教材開発に繋げる計画である。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度の事業として計画していた中間報告書の作成・発送を今年度に遅らせた。そのため、予算に違いが生じることになった。その理由は、今年度の5月に学会発表での成果発表を予定しており、それに対するコメントもふまえて、報告書を作成した方がより、有用なものになると判断したためである。そのため、昨年度分予算として計上していた印刷代・郵送代を、今年度の6月に活用することにした。また、旅費も使用しなかったが、zoomでの学会発表が未だに続いていることが原因である。それ以外の大幅な変更は今のところ、生じていない。
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