研究課題/領域番号 |
22K02580
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研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
坪田 益美 東北学院大学, 地域総合学部, 准教授 (20616495)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 社会科教育 / 教師教育 / 歴史認識 |
研究実績の概要 |
2023年度は、カナダおよび韓国を訪問するとともに、国内で行われる研究大会や研究交流会等に積極的に参加することで、主にさまざまな資料および情報を収集することに注力した。特に、カナダおよび韓国における現職の学校教員ならびに研究者との交流を通して、各国の教育の実際の状況についての情報を得るとともに、それぞれの国の教員研修の内容や方法、傾向などについての情報、資料を得ることができた。 さらに、これまでの業績もふまえて、自立的かつアカウンタビリティを備えた教師教育のあり方に関する研究発表等を行なった。特に、カナダ・ノバ・スコシア州における教員研修の内容、カナダ・アルバータ州の社会科教員組合によるカリキュラム改訂に対する意見表明、さらにはアルバータ州の教育の質に対する満足度に関するデータなどを分析した上で、カナダの教育の質の高さと、その保証の方法、継続的に高い質を維持し続ける理由、背景について分析し、口頭発表を行なった。 また、韓国の現地調査を通して、韓国における多文化教育の現況に関する情報を収集するとともに、保守傾向の強まった現行カリキュラムに則った教科書と比較を行うために、旧カリキュラムの時代に作成された社会科および技術家庭科の教科書を収集することができた。加えて、日韓の歴史認識に関する相違点について明らかにする上で必要と考え、ソウルを中心として、さまざまな歴史遺構や博物館等を訪問し、そこにおける展示内容や方法、語られ方などについての資料・情報を収集した。特に、日本との関わりおよび認識の相違が大きいと考えられる従軍慰安婦、植民地時代の歴史を展示している博物館等を中心に、韓国における語られ方、メッセージについて資料収集を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
最終年度に向けて、順調に資料およびデータ、情報等を収集できている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度は、ここまでに収集した資料を中心に、日韓カナダの比較分析を行い、口頭あるいは論文、書籍等により広く研究成果を公表する予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
23年度については、概ね計画通りの支出を行なったものの、初年度がコロナ禍の影響もあり、資料収集のための支出が少なく、繰越金が多くあったため、次年度使用額が生じた。
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