研究課題/領域番号 |
22K02587
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研究機関 | 広島女学院大学 |
研究代表者 |
森保 尚美 広島女学院大学, 人間生活学部, 教授 (70748889)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 舞踊 / リズム / 複合的 |
研究実績の概要 |
本研究は、舞踊の一部を模倣することによって、曲の背景にある文化と音楽的特徴を感覚的・複合的に知覚・感受する音楽科の授業デザインを開発することを目的としている。舞踊の一部を模倣する音楽活動を取り入れた授業については、出前授業または依頼授業によって小学校、幼稚園、または異年齢集団を対象として実践し、その様相を把握する計画である。 本研究の問いである、①「舞踊の動きの一部を模倣しながら音楽を聴くことが、文化的背景と音楽的特徴を感覚的・複合的に知覚・感受することにつながるかどうか。」②「特徴的なリズムと動きを内在する曲のうち、文化や音楽的特徴を感覚的・複合的に知覚・感受する教材としてふさわしいのはどのような曲か」のうち、本年度は②に着手した。特に、アフリカ音楽の音源及び文献を中心に収集し、舞踊家や専門分野の研究者と打ち合わせを開始した。必要な備品を購入し、模倣モデルとなる動画を収集し、動きの分析手法について先行研究者から示唆を得た。舞踊とリズムについては、音楽活動における遊びの意義や教材性に触れる必要性が生じたため、遊びの諸理論を概観して学会発表を行った。また、複合的に知覚・感受する音楽活動のためには、鑑賞や音楽づくりなどの分野を横断する題材計画を構成する必要性も示唆された。このように、今年度行った研究(実演や模倣、舞踊家のインタビューを含む教材研究)は、今後舞踊家の模倣をどのように授業に取り入れていくかを判断するうえで重要である。以上のように、初年次の計画は予定通り順調に進んだ。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は特に、アフリカ音楽の音源及び文献を中心に収集し、舞踊家や専門分野の研究者と打ち合わせを開始した。モバイルPCを購入し、模倣モデルとなる動画を録画した。動きの分析手法についても先行研究者から示唆を得た。
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今後の研究の推進方策 |
アフリカ舞踊や舞踊家の著書や音源を収集し、インタビューと動画撮影を行った。今後は、小学校で取り入れられる音楽活動について考え、模倣をどのように授業に取り入れていくかを判断し、授業計画を作成する。 収集した音源や録画をもとにした模倣を取り入れた授業実施に向けて研究を推進する。
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次年度使用額が生じた理由 |
アフリカ舞踊家による子どもへの指導場面を見に行く予定としていたが、コロナ感染状況が収束していなかったため、東京会場も大阪会場もレッスンを再開していなかった。そのため、アフリカ舞踊家を大学に招聘して、実演・録画・インタビューを行った。 このような経緯から、研究代表者が当初計画していた旅行行程用の旅費が余り、舞踊家へ支払う謝金額が交通費を含んで予算を超えた。また、舞踊家の紹介により、必要な研究図書が予定以上に収集できたため音源や図書費も予算を超えた。 次年度使用額187円は、上のような予定変更による余剰金であり翌年の文具代として使用する予定である。
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