長野県内の公立中学校5校に協力をいただき日常生活との関連を意識することができるようにSTEAM教育を軸とした教科等横断的な単元を構想し実践を行った。単元実施前と単元終了後にアンケート調査も行い今回の実践の効果も測定した。また実践した教師にもインタビュー調査を行った。 生徒からのアンケート調査からは「小学校の図工のように繰り返しものづくりに挑戦することで普通に理科を学ぶよりも楽しく学習することができた」「普段あまり気にしていなかったカメラの仕組みを実際に学べて、思っていたよりも簡単に自分でも作れたことに驚いた。これからも色々なものを今回学んだような視点で調べてみたい」などの記述が見られた。 実践を行った教師のインタビュー調査からは「普段はなかなか授業に集中することが難しい生徒も単元を通して意欲的に取り組む姿が見られ、生徒が生き生きと学ぶ姿を見ることができた。」「可能であればこれからも今回のような単元を実施してみたいと思う」という意見を聞くことができた。今回のように教科横断的な単元を実施することは生徒、教師双方にとっても効果的であることが示唆された。 ただ「実践はしたいが年間の予算を考えると難しさもある」という意見も聞かれたことから時数だけでなく、金銭的な負担のできる限り少なく実践が可能になるような方向性も探っていきたい。 「どのような資質・能力が育まれたのか」については今後更に詳しく検討していきたい。
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