研究実績の概要 |
2023年度の研究実績は次のとおりである。 1.論文:『領域「表現」と図画工作科を結ぶ幼小連携の観点 ―教科書分析に基づく工作教材の実践から―』 小室明久,小島菜緒子,福田真子,初等教育カリキュラム研究 (12) 51-60,2024年3月。概要:幼小連携では教育課程の相互理解や指導方法の共有のみならず,授業実践や教材にも着目する必要がある。本研究では教材を通して幼小連携について教育の場に実装できる観点を創出すべく,園児を対象に教材を開発し,実践を実施した。2つの実践を考察した結果,幼小連携を踏まえた工作の実践を行う際に,仕組みをきっかけに「遊び」が生まれるようにすること,ねらいを踏まえた上で活動や素材から発展される可能性を考慮することの2つの観点が重要であることを明らかにした。 2.報告書等:『国分寺Jキッズステーション 連携造形活動 2023年度報告書』小室明久,小島菜緒子,福田真子,2024年3月。 3.口頭発表:『造形表現を通した子ども理解 ―幼稚園教諭と小学校教諭の語りの質的分析より― 』日本保育学会第76回大会 2023年5月。『Exploring Workshop Experiences in Japan during the Covid-19 Pandemic: Insights from the Kokubunji Art Lab in Kokubunji, Tokyo』InSEA World Congress 2023。それぞれの発表では造形活動における子ども理解と活動の体験に焦点を当て発表を行った。 4.公開研究会等:公開研究会『美術教育の幼小連携について考える -領域「表現」と「図画工作科」における子ども理解-』を2023年8月2日に実施した。さらに,同時に研究実践の成果展示として『あそんでひらいて -題材でつなぐ、保育と図工-』を開催した。
|