研究課題/領域番号 |
22K02692
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研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大久保 由美子 帝京大学, 医学部, 教授 (80287317)
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研究分担者 |
田中 篤 帝京大学, 医学部, 教授 (20365935)
石川 ひろの 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
金子 一郎 帝京大学, 医学部, 教授 (50297123)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2027-03-31
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キーワード | 医師像 / 地域医療 / プライマリ・ケア / 医学教育 |
研究実績の概要 |
医学生は共用試験実施評価機構による知識、態度、技能の試験に合格すると学生医となり、主に大学病院の入院患者を対象とした臨床実習を行う。大学病院は高度に専門化した医療機関であり、学生医が自ら問題発見・解決する機会は稀である。「多様なニーズに対応できる医師の養成」を達成するためには、地域医療や地域包括ケアシステムを意識した教育の推進が必要で、地域医療の基盤となるプライマリ・ケアの教育の充実も喫緊の課題である。地域医療実習やプライマリ・ケア教育の定義はなく、その教育方法と評価法は確立されていない。本研究は学生医が、基礎医学・臨床医学とともに社会医学・心理学・倫理学・医療経済学の視点を持った問題発見・解決能力を修得するために、学修成果(アウトカム)を点検し、社会が求める医師像をアウトカムとする地域医療とプライマリ・ケア教育の教育技法、評価方法を確立し、検証することを目的とする。 医師は頭脳労働と感情労働を強いられる医療専門職である。医学的に最善の判断を行うために必要となる知識は座学で学ぶことが出来るが、人を対象とし対話や診察により情報を得て、患者を取り巻く社会的要素を考えながら的確な判断を行うことは難しい。本研究は患者、患者家族、地域医療実習協力機関、医学生・学生医、教員への調査をもとに地域医療およびプライマリ・ケア教育のアウトカムを策定し、教育を実践し、その教育効果を検証するものとなる。 研究内容は実習協力医療機関・一般市民・大学教員・学生への調査、地域医療およびプライマリ・ケアのアウトカム・評価方法・教育技法の策定、プライマリ・ケア教育としてのシミュレーション学修、実習協力医療機関での地域医療実習と学生医の評価、学修効果の解析から成る。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究を遂行するにあたり、COVID-19の拡大に伴う医療環境の変化に伴い、医学教育のあり方、学生の臨床実習の形態の変化が余儀なくされた。研究計画の見直しが必要となったために研究が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19対応が変化し、医療環境、医学教育や学生の臨床実習についても変化を受け入れ進められている。新環境で実施可能な研究計画に変更して進めて行く。
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次年度使用額が生じた理由 |
COVID-19による医療環境の変化、医学教育環境および臨床実習環境の変化に伴い、研究計画が変更となったたため。
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