研究課題/領域番号 |
22K02706
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
立石 慎治 筑波大学, 教育推進部, 助教 (00598534)
|
研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
|
キーワード | 専門職大学における教育活動 |
研究実績の概要 |
本科研は,数か年に渡って専門職大学・専門職短期大学に勤める教員を対象に,学術的バックグラウンドを持つ者,実務家を問わず,そのキャリア形成の在り方や協働の実態などを扱うものであり,2022年度は各機関に所属する教員のキャリア類型の整理と,第1次のインタビュー調査を実施することを予定していた. 実際の2022年度の活動としては,2020年来のコロナ禍により特に教育活動が影響を受けたと想定されたことに鑑み,各専門職大学等における教育活動の状況・実態を中心としたインタビュー調査を,教員のキャリアそのものを扱う前のプレ調査として実施した.とりわけ,実務家教員として着任した教員のなかには専門職大学等に着任後に教育活動のキャリアを本格的にスタートする者もいることが想定されるため,実際の教育活動がどのように展開しているかを把握することは,きたる本調査に向けて必要なプロセスであった. また,派生的な研究活動として,特定の専門職大学との共同研究が進んでおり,この過程で本科研の主たるテーマである教員のキャリア形成にも通じる知見が得られつつある. ただし,当初計画にあった公表資料に基づく教員キャリアの分析及び類型化の作業は実施しえなかったため,この作業を2023年度内の早期に実施し,インタビューの本調査に着手することを予定している.また,前述の専門職大学との共同研究を推進するなかで,本科研への示唆も得ることを期している.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
学内の研究倫理審査制度の整備を待ったことも関係し,実績概要でも述べたとおり,2022年度には本調査実施前のプレ調査の実施に留まった.今後のインタビュー調査にとって参考となる知見を得ることができたため大変有益ではあったが,当初計画を基準とすれば,進捗はやや遅れていると判断せざるを得ない.
|
今後の研究の推進方策 |
積み残しになっている大学教員のキャリア類型にかかる整理・分析を年度前半に実施するとともに,この作業と並行して,インタビュー調査の実施に向けて必要な準備を進める.年度後半にはインタビュー調査を実施する.
|
次年度使用額が生じた理由 |
2022年度はインタビュー本調査のプレ調査の実施に留まったことにより,本調査用に見込んでいた経費及び資料整理等に充当する予定だった経費の分を次年度使用額として見込んでいる.
|