研究課題/領域番号 |
22K02720
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研究機関 | 東都大学 |
研究代表者 |
遠藤 りら 東都大学, 沼津ヒューマンケア学部, 講師 (40621868)
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研究分担者 |
篁 宗一 静岡県立大学, 看護学部, 教授 (60362878)
桑村 淳子 順天堂大学, 保健看護学部, 講師 (80615815)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ワーク・エンゲイジメント / 看護系大学教員 / 職場環境 / ストレス反応 |
研究実績の概要 |
本研究は、仕事に関するポジティブで充実した心理状態であるWork Engagement(ワーク・エンゲイジメント:以下WEとする)に着目し、看護系大学教員が精神的健康を維持しながら、やりがいを感じ、前向きに仕事に取り組むことのできる支援方法を検討することを目的としている。 2023年度は、看護系大学教員の職場環境におけるWEの実態を明らかにするために、日本看護系大学協議会の会員校299校(2023年9月時点)に所属する、看護職の資格を持つ常勤の教員を対象に実態調査の実施に向けて準備を進めた。調査内容は、対象者の属性、仕事に関する項目、ストレス反応およびWEを測定する既存の尺度を用いて調査項目を検討し、WEB調査票を作成した。所属大学における倫理審査委員会の承認後に、本調査を開始した。2024年3月中旬~4月下旬にかけて、研究対象施設の管理者(学部長または学科長)へ研究の主旨、内容、方法についての文書を順次発送し調査を依頼した。本調査への協力に同意が得られた施設を対象に研究説明書(研究対象者用)をメールまたは郵送により配布した。WEB調査の回答期間は、2024年3月中旬~5月末をとし、回答を回収中である。 回答期間終了後、記述統計によりデータの集計及び分析を行い、看護系大学教員の職場環境におるWEの実態を明らかにし、WEを高めるための課題を提示し看護系大学教員のメンタルヘルスケアの充実に向けた方策を検討するための基礎資料とする。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究計画では、2022年度に調査を実施予定であったが、調査方法や調査項目の検討に時間を要し2023年度に調査を実施した。また、所属大学における倫理審査委員会の承認後に変更が生じ、調査の開始時期が遅れたため、回答期間を拡大し回答を回収中である。
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今後の研究の推進方策 |
WEB調査への回答が十分に得られるために回答期間の延長について検討する。回答期間終了後、データ集計及び分析を行い、看護系大学教員の職場環境におるWEの実態を明らかにし、看護系大学教員のメンタルヘルスケアの充実に向けた方策を検討する。具体的には、看護系大学教員のWEを高めるためのサポートプログラムの開発に向けて、プログラム内容の検討及び実施に向けて準備をするめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた実態調査の開始が遅れたため、調査が終了していない。調査実施にかかる費用および研究の成果発表に伴う旅費、人件費・謝金にかかる費用を繰り越すこととなったため。
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