研究課題/領域番号 |
22K02725
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 |
研究代表者 |
溝口 侑 桐蔭横浜大学, 教育研究開発機構, 講師 (40909165)
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研究分担者 |
河井 亨 立命館大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (20706626)
蓮沼 裕也 桐蔭横浜大学, 医用工学部, 講師 (70643013)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | ロールモデル / キャリア教育 / キャリア形成 |
研究実績の概要 |
本研究では、キャリア形成におけるロールモデルの重要性に着目し、教育実践におけるロールモデルの有効性の検証と、キャリア形成支援のためにロールモデルを活用するワークショップを開発することを目的としている。R5年度においては、①大学共通の入学前教育・初年次教育において、1年生が同一学部学科の先輩の話を聞くという形式の実践を行って来た。身近な先輩というロールモデルになりうる人物が1年生のキャリア発達に与える影響について分析を行った。その結果、先輩の話が今後の大学生活を送る上で役に立ったと感じた学生が多い一方で、必ずしも話を聞いた先輩がロールモデルとして採用されるわけではないことも示された。研究成果については研究代表者の博士論文の一部としてまとめたが、学会発表等での成果の公表には至っていない。②また、R3年度から開始したキャリアゼミ(臨床検査技師養成カリキュラムのなかで、卒業生から多様なキャリアの選択肢を学ぶことを目的としてR3年度から開始した正課外で行っているゼミ)の参加へインタビュー調査を継続して行い、学会発表を1回行った。R5年度においては2年間参加(2、3年生で参加)した学生を対象にインタビューを行い、継続して参加することの意義について分析を行った。その結果、3年生では正課カリキュラムの進行に伴い、自らのキャリアに関心を持ち始めることで、先輩の話を単なる“講演”で終わらせずに、自分ごとととして捉えることができるようになることが明らかにされた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究代表者がこれまでの成果を博士論文としてまとめていたため研究の進捗は遅れている。R5年度においては、大学共通の入学前教育・初年次教育において1年生が同一学部学科の先輩の話を聞く形式の実践を開始した。アンケート調査の一部の分析は行ったが、自由記述も含めて、このような身近な先輩の話を聞くことがロールモデルの獲得及びキャリア発達にどのような影響を与えるのかについては十分な検討ができていない。また、インターネット調査についても実施を見送ることとした。様々な実践を繰り返すなかで、他者との出会いからロールモデルの獲得、そしてキャリア発達との関連について、これまでの研究で想定していたような単純な関係ではない可能性が示唆されている。そこで、新しい仮説モデルを検討し、それを量的調査によって実証できるような調査票を策定することことした。
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方針として、これまでの研究成果と仮説モデルを基に調査票を作成しインターネット調査を遂行することと、実践においても実験デザインを組んで、効果的な他者との出会いについて研究することを考えている。ロールモデルが調査時点でいるという状態と、ロールモデルを探すという行動の両方に焦点を当てて、実際にどのようにしてロールモデルとの出会いから獲得に至るのかというプロセスを明らかにすることを目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
R5年度に計画をしていたインターネット調査の実施を見送ったため、そのために申請していた予算をR6年度に繰り越した。R6年度中に実施予定である。その他、支出計画に大きな変更点はない。
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