研究課題/領域番号 |
22K02729
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研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
多田 泰紘 京都橘大学, 経営学部, 専任講師 (40813663)
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研究分担者 |
西野 毅朗 京都橘大学, 経営学部, 准教授 (20781602)
浦田 悠 大阪大学, スチューデント・ライフサイクルサポートセンター, 特任准教授 (90553834)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | バーチャルコモンズ / 学習スペース / 学習支援 / 評価システム |
研究実績の概要 |
本研究では、仮想空間の学習スペース「バーチャルコモンズ」の開発・実践を通して、正課外でのICT活用に関する1)知識・技術の蓄積と、2)評価システムの開発を行う。 研究初年度にあたる2022年度は、関西の中規模私立大学においてバーチャルコモンズの試験運用を行い、少数の利用があった。それら利用理由主を分析すると、主に1)遠隔地から学習相談をうけるため、2)対面での相談が苦手であるため、といった理由が挙げられた。 また、複数の大学および文献から得られた情報をもとに、学習スペースを評価する指標の開発を試みた。米国で開発された学習スペース評価システム(Learning Space Rating System; LSRS)をベースとし、その拡張を行った。元となったLSRSは正課授業で使用する教室等のフォーマルな学習スペースを評価・改善するものであるが、本研究目的に照らし、ラーニング・コモンズ等のインフォーマルな学習スペースを評価するための質問項目の追加や既存項目の調整を行った。また、開発段階では実際の大学にある学習スペースでのトライアルを実施し、その結果をフィードックして再調整を図った。その結果、学習支援やその他機能に関するセクションを追加した拡張版LSRSを開発した。しかしながら、現在の拡張版LSRSは現実空間のコモンズをバーチャルコモンズを分ける形で扱っていないため、今後さらに調査・分析を追加し、バーチャルコモンズに特化した評価システムの開発を行う予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
バーチャルコモンズの運用において、当初より利用状況の調査・分析が遅れている。その理由として、新型コロナウイルス(COVID-19)感染症の流行が落ち着きを見せたことが挙げられる。多くの大学で対面授業が再開され、学生が人数制限なくキャンパスに入ることができるようになったため現実空間での学習スペースの利用が活発となった。一方で、遠隔からの学習スペースの利用理由がひとつ無くなったことから、想定より利用データの収集が伸び悩んだと考えられる。 現在は、現実空間の学習スペースにないバーチャルコモンズの特徴の解析と、利用ニーズの分析を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度以降は、現実空間の学習スペースと共存可能なバーチャルコモンズの開発および運用改善を行う予定である。 また、バーチャルコモンズに特化した学習スペースの評価システムを開発し、バーチャルコモンズで試験運用を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
バーチャルコモンズの開発・運用にあたり、試験運用していた大学の学習支援開発予算が適用されたため。
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