研究課題/領域番号 |
22K02760
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
金澤 貴之 群馬大学, 共同教育学部, 教授 (50323324)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 学校設定科目 / 手話 / 聴覚特別支援学校 / 高等部 |
研究実績の概要 |
近年、聴覚特別支援学校において、言語としての手話の学習の実践が散見されるようになったものの、十分なカリキュラム開発がなされておらず、体系的な学習の学びには至っていない。そこで本研究では、通常の高校において学校設定科目として設定された手話の授業実践を応用する形で、聴覚特別支援学校での手話の学習のあり方について実践的に検討し、聴覚特別支援学校において学校設定科目として手話を設定することの可能性について検討することとした。 3年計画の初年度である2022年度は、主として以下の3点について実施した。 1)聖光学院高等学校福祉コースおいて、群馬大学手話サポーター養成プロジェクト室との連携・協力のもと、2022年度から学校設定科目として3年間の体系的な「手話」の授業が開始された。これにより、研究代表者が授業設計をする形で1年次向け手話の授業の実践を行った。 2)自立活動等を活用して手話の実践を行っている聴覚特別支援学校関係者を対象として、手話の実践についてのヒアリングを行い、言語力、学力、進学ニーズなどによる生徒の手話に対するニーズの違いや、準ずる教育を基本とする教育課程編成上の課題等を抽出した。 3)群馬大学による「出張講義」の制度を活用し、聴覚特別支援学校高等部を対象とした単発の手話学習の実践を行い、実践上の課題を抽出した。生徒による手話習得と日本語習得の二言語の両面において十分な理解を踏まえた実践が必要となることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究代表者は群馬大学手話サポーター養成プロジェクトの運営を行っており、その事業の一環として、聖光学院高等学校や聴覚特別支援学校高等部での手話教育の実践を行うことができ、それを前提とした実践的研究であるため、ほぼ予定通りの進行が可能となった。
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今後の研究の推進方策 |
通常学校における実践と聴覚特別支援学校での試行的実践を行いつつ、両者を比較検討し、聴覚特別支援学校での手話の学びにおける課題を抽出していく。抽出された課題を踏まえて、カリキュラム試案を作成する。
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次年度使用額が生じた理由 |
消耗品の使用が当初予定よりも少量で研究遂行ができたため。次年度における文献研究のための図書費として充当する。
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