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2023 年度 実施状況報告書

教員養成課程における医療的ケアに関する教育カリキュラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02765
研究機関富山大学

研究代表者

宮 一志  富山大学, 学術研究部教育学系, 教授 (50600673)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワード医療的ケア / 教育カリキュラム
研究実績の概要

特別支援学校、通常の小中学校では喀痰吸引や経管栄養などの医行為(医療的ケア)を必要とする児童・生徒が増加している。このような児童・生徒が学校で安全に教育を受けるためには特別支援学校だけでなく通常の小・中学校の教員を目指す学生においても基本的な知識を持っていることが求められる。しかし今後も医療的ケアは高度化、複雑化することが予想され、教員養成課程の教員が最新の知見を含めた医療的ケアの教育を行うことは困難である。本研究では教員を目指す学生が医療的ケアに関する最新で必要最小限の知識を効率的に獲得するための教育カリキュラム、実施体制を構築することを目標としている。
令和4年度には、文部科学省「学校における教職員によるたんの吸引等(特定の者対象)研修テキスト」の内容をもとに障害・疾病の理解、健康状態の把握、感染予防知識、呼吸の仕組み、嚥下の仕組みなど学生の背景知識の程度を調査するための質問紙を作成するため、少数の学生を対象に背景知識の程度を調査した。
令和5年度には、教育委員会と連携して通常の小・中学校を対象とした医療的ケアガイドラインを作成し、現場での課題を整理した。
その結果をもとに、質問紙の内容、難易度を調整し、倫理申請の準備を行っている。
また、医療的ケアを必要とする児童・生徒の保護者へインタビュー調査を実施し、医療的ケアに関して学校や教員に求める体制や知識などの実態を把握した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

令和5年度には、学生に対する医療的ケアの背景知識の調査を実施する予定であったが、教育委員会と通常の小・中学校を対象とした医療的ケアガイドラインを作成すること、地域での医療的ケア指導医の体制整備を行うこととなり、状況の再整理が必要となった。

今後の研究の推進方策

令和6年度は、以下を進めていく方針である。
①学生に対する医療的ケアの背景知識の調査を文部科学省「学校における教職員によるたんの吸引等(特定の者対象)研修テキスト」の内容をもとに障害・疾病の理解、健康状態の把握、感染予防知識、呼吸の仕組み、嚥下の仕組みなど学生の背景知識の程度を調査する。
②通常の小・中学校に在籍している医療的ケアを必要とする児童・生徒の担当教員に対するインタビュー調査を実際に医療的ケアを必要とする児童・生徒と関わった経験から、事前に必要な知識、技能に関して調査する。

次年度使用額が生じた理由

インタビュー調査が予定通り実施できなかったため、謝金の使用がなかったこと、カリキュラムの作成が遅れているため補助教材、補助資料などの購入がなかったため未使用額が発生した。
令和6年度以降、上記の実施に伴い使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Japan Environment and Children's Study (JCES) Group. Maternal fermented food intake and infant neurodevelopment: The Japan Environment and Children's Study2024

    • 著者名/発表者名
      Tanaka T, Matsumura K, Tsuchida A, Hamazaki K, Kasamatsu H, Hirai H, Kusabiraki S, Hiraiwa A, Miya K, Adachi Y, Inadera H
    • 雑誌名

      Asia Pac J Clin Nutr

      巻: 33 ページ: 66-82

    • DOI

      10.6133/apjcn.202401_33(1).0008

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 支援ニーズを踏まえた放課後等デイサービス事業所のあり方の検討2024

    • 著者名/発表者名
      林原洋二郎、宮一志、和田充紀
    • 雑誌名

      富山大学教育学部紀要

      巻: 2 ページ: 79-88

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 急性散在性脳脊髄炎の治療後に, 非特異的な症状で発症した多発性硬化症の女児例2023

    • 著者名/発表者名
      平井宏子, 西橋祐樹, 草開祥平, 平岩明子, 藤木靖子, 田中朋美, 田仲千秋, 宮一志, 佐久間友子, 窪田博道, 足立雄一
    • 学会等名
      第65回日本小児神経学会学術集会

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公開日: 2024-12-25  

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