研究課題/領域番号 |
22K02774
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研究機関 | 県立広島大学 |
研究代表者 |
小畠 理恵子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助教 (00845159)
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研究分担者 |
小澤 由嗣 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (60280210)
堀江 真由美 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 准教授 (90310862)
飯田 忠行 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (50290549)
中井 昭夫 武庫川女子大学, 教育研究所, 教授 (50240784)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 口腔交互反復運動 / 発達性協調運動障害 / DCDQ日本語版 / 最大反復速度 / 構音反復リズム / 教示方法 |
研究実績の概要 |
口腔交互反復運動(Oral Diadochokinesis : OD) 検査とは,/pa/など特定の音節をできるだけ速く繰り返し構音させ,一定時間内における反復回数を測定するものである。OD検査には発声発語器官の協調運動の度合いが反映されると言われている。こうした発声発語器官の運動の制御は,日常生活動作との関連が示唆される。 本研究では,OD速度および反復リズムの安定性と発達性協調運動障害 (Developmental Coordination Disorder:DCD)の質問紙であるDCDQ日本語版の関連を検討している。そのためには,まず,教示方法を統制した上での学齢児のOD速度および反復リズムの安定性を明らかにする必要がある。今年度は,これまでの研究で示された子どもの最大能力を引き出す教示方法を用いて,通常学級に在籍する小学 2 年生,4 年生,6 年生の児童を対象にOD検査を実施した。分析は,言語聴覚士による聴覚的評価および音響学的分析として,Kay - PENTAX社のMotor Speech Profile(MSP)の一部であるDiadochokinetic Rate Analysis(DRA)を用いて,デジタル解析を行なった。また,保護者にDCDQ日本語版の回答を依頼した。その結果,OD速度は発達に伴い増加する一方で,反復リズムの安定性に関しては,発達による明らかな違いは認められなかった。しかし,日常会話において明らかな発話面の問題がない場合でも,OD検査での最大速度という負荷条件下において,構音運動が破綻するほどOD速度が過剰になる児が一定数存在することが示された。OD検査で発声発語器官の協調不全が顕在化する児は,DCDQ日本語版のスコアにおいても低値を示す可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究で得られた子どもの最大能力を引き出す教示方法を用いて,学齢児を対象としてOD検査を実施し,DCDQ日本語版との関連を検討した。
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今後の研究の推進方策 |
OD検査とDCDQ日本語版の関連を明らかにするため,引き続きデータ収集を行う。今年度中にデータ収集を完了させ,得られた結果をまとめる。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた国内外の学会参加を見合わせたため。データ収集を完了させ,得られた結果をまとめ,成果の発表を行う予定である。
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