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2022 年度 実施状況報告書

タンジブルなプログラミングツールを用いた学びのプロセス評価手法構築とその応用展開

研究課題

研究課題/領域番号 22K02806
研究機関富山県立大学

研究代表者

本吉 達郎  富山県立大学, 工学部, 准教授 (20533061)

研究分担者 澤井 圭  富山県立大学, 工学部, 准教授 (80624080)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2026-03-31
キーワードタンジブルなプログラミングツール / インタフェース改良 / 操作履歴システム
研究実績の概要

RFIDタグを装備したひらがなブロックおよび関数ブロックを並べて「はつわ関数」を用いたプログラムを作成可能なP-CUBE2の基幹システムを使用し,RFID制御アプリケーションにブロックの種類,位置,および操作時刻の記録システムを追加したP-CUBE3(1式)を開発した.当初予定の開発システムの評価を対面形式で十分に実施できないことが判明したため,製作数は2式から1式に変更した.データの記録,システムの応答性向上のためにシステム制御用コンピュータは補助記憶装置を装備したものに換装し,また,制御対象は制御用マイコンを搭載したロボットから,P-CUBE3制御用PC内に内蔵した発話システムに変更した.体験授業に参加する視覚障害者の使用環境を考慮し,プログラミングブロック用収納ケースもあらたに製作し,学習者がプログラミングブロックの選択に割く時間の短縮化を図った.視覚障害をもつ小学生-高校生5人,および晴眼者の小学生10人を対象としたプログラミング体験授業を実施し,各学習者が操作したブロックの種類,位置,および時刻に関するデータを取得した.取得データを分析し,学習におけるつまづきの有無や視覚障害者ならではの特徴が可視化できるかの検討を進めた.P-CUBE3に実装した操作履歴取得システムの概要,体験授業の進め方や内容,学習者のプログラム作成結果,取得した操作履歴データ,およびその分析結果については,2022年度内に論文を執筆/投稿し,2023年度発行の論文誌において報告予定である.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

製作したシステムは当初予定数より少ないが,2023年度にシステムの評価と並行して予定数分の製作を進めることが可能である.P-CUBE3を用いた体験授業も実施でき,操作履歴取得システムの評価に必要な視覚障害者のデータも取得できている.

今後の研究の推進方策

2022年度内に取得したデータをもとに操作履歴データを用いた学修プロセスの評価手法の構築に取り組む.あわせて2式目のシステムの製作も行う.製作したP-CUBE3を用いて晴眼者,視覚障害者双方を対象とした体験授業を実施する.取得したデータを視覚障害者-晴眼者間で比較することにより,視覚障害者特有の特徴,特性を可視化することを検討する.

次年度使用額が生じた理由

COVID-19の影響により当初予定していた対面形式でのシステム評価の回数を確保できないことが判明したため,2式を予定していたP-CUBE3の製作数を1式に変更した.2023年度以降は対面でのシステム使用を予定通り実施できる見込みのため,2023年度内に2式目を製作し,多人数での体験授業での使用に対応できるようにする.また,上記理由により,年度前期に予定していた体験授業での評価を実施できなかったため,予定していた学会参加等をとりやめた.2022年度後期には体験授業を実施てきたため,取得データからの分析結果を2023年度発行の論文誌に投稿し採録予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 学習状況の推定を目指したタンジブルなプログラミングツールの操作履歴取得システムの開発と評価2022

    • 著者名/発表者名
      瀧田一誠,本吉達郎,澤井圭,増田寛之,高木昇
    • 学会等名
      ヒューマンインタフェースシンポジウム2022

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公開日: 2023-12-25  

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