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2022 年度 実施状況報告書

アクティブラーニングとe-learningによる児童用防災教育カリキュラム開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02810
研究機関東京都市大学

研究代表者

森 博彦  東京都市大学, 情報工学部, 教授 (10247124)

研究分担者 岡 誠  東京都市大学, 情報工学部, 講師 (20453946)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード防災教育 / ハザードマップ / 認知地図 / 発達過程 / アクティブラーニング / e-learning
研究実績の概要

本年度は児童のメンタルマップの発達過程を知るために、児童が普段使っている所と普段あまり使っていない所も含むような広域な手描き地図を描かせた。その結果、小学5年の半数以上がまだ自宅付近しか把握できておらず、自宅から離れている場所はあまり把握できていないことが分かった。自宅付近でも自分が使っている道しか描けていない児童も多く自分の住んでいる街の概観を理解できていないためではないかと考えられる。
そして、児童の手書き地図を分類しどのように広がりを持つようになるのかを分析した。まず主要ノードとそれらを結ぶ主要なパスだけから構成され、枠組みのためのパスに依存してしまう。そして、そのパスにあるランドマークを認識する段階に入るが、まだお店やマンションといった具体的な名称を用いて表現する事や何かがあった事は覚えているが、いざ手書き地図内に書きこむとなると思い出せず描くことが出来ないといった事が起こる。しかし、その段階を経た後ランドマークを きちんと認識する事が出来、具体的な名称を用いて書くことが出来たり、重要なランドマークを取捨選択出来るようになる。そして、パスの名称などさらに結びつきが強くなるものを追加情報として取りいれ、正確性が増していくという事をくり返していくことで、メンタルマップは広がりと正確性を持つようになると考えられた。さらに、児童のメンタルマップの発達は大きく分けて6つのタイプに分けることができることがわかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

手書き地図の比較により、児童のメンタルマップの発達過程が従来言われているような一定ではなく、いくつかのグループに分けられることが発見できた。

今後の研究の推進方策

以前にわかった大人と児童のメンタルマップの比較で、児童は街を細かく捉えているのに対し、大人は抽象的にとらえていることがわかった。すなわちメンタルマップは発達過程で抽象化されていくことになる。今後はどのように抽象化されていくのかを調べることが課題となる。

次年度使用額が生じた理由

本年度は小学校の授業日程の都合でフィールドワークを1度しか行うことができず、実験の補助をする人件費(各班についていく学生の人件費)が大幅に少なくなった。また、座学講義も1回しか行えなかったため、そこで必要とする機材が必要なかった。次年度は座学時にはARで災害体験をさせる計画を立てているため、その機材の費用が発生する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] A Study on Qualitative Comparison of Mental Maps between Elementary School Students and Adults2023

    • 著者名/発表者名
      Yasushi Kohmura
    • 学会等名
      International Conference on Human-Computer Interaction 2023
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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