研究課題/領域番号 |
22K02819
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研究機関 | 木更津工業高等専門学校 |
研究代表者 |
歸山 智治 木更津工業高等専門学校, 機械工学科, 准教授 (40455118)
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研究分担者 |
佐藤 淳 鶴岡工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (10235351)
山田 悟 石川工業高等専門学校, 電気工学科, 教授 (40249777)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | バーチャルコミッショニング / デジタルツイン |
研究実績の概要 |
高等教育機関の工学実験・実習では、学生が実際に機器を操作することの教育効果を重視し、その環境でデータを取得・解析などをすることで学習していくことが多いが、学習するための時間と空間が制約されるため、自学自習することは難しい。本研究では、産業オートメーション業界ですでに活用されているバーチャルコミッショニング技術を用い,学生の実験・実習で実際に使用することができる実験装置のバーチャルモデルを作成し、リモート演習環境を構築する。構築する環境は、時間・空間に制限されることがないため、コロナ禍や天災等による有事の際にも学びを止めることなく、さらに通常時でも実践的技術者を育成する教育機関が互いに協力し合うことで、有限である教育設備を最大限に活用できるツールとなる。 昨年度までに,6軸ロボットアームではコントローラーからの制御信号で実機とバーチャルモデルのそれぞれを操作することができ,また,実機から得られる角度センサーの値をバーチャルに反映させることが可能とし.製造ラインの一部の機器をバーチャル空間上に再現し,実機-仮想コントローラ-,バーチャルモデル機-仮想コントローラー,実機-実機コントローラーでの制御を実現した.今年度は,デジタルツイン環境を体験するための教材の例として自立型4輪駆動車ロボットであるmyAGVと6軸アームロボットであるmyCobotを使った簡易的なデジタルツイン環境の構築を行い,評価を行った。また,ROS環境化で制御していたものを種々の生産ラインモデルに対応できるようシミュレーションデータをUnityにて動的な表現できることを確認した.次年度より,MATLAB/Simulinkにてモデルを構築し,バーチャル環境化にて所有している実験装置の作成を目指す.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1年目の成果を学会にて発表したが,2年目に予定していたMATLAB/Simulinkによるモデルの構築が遅れている.
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今後の研究の推進方策 |
MATLAB/Simulinkによるモデルの構築が遅れているが,共同研究教育機関で所有している実機のモデル化はできているため,MATLAB/Simulinkモデルを急ぎ構築していく.
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次年度使用額が生じた理由 |
実機の試作を手持ち材料で行ったことと、研究打ち合わせをオンライン等で行ったことにより差額が生じた。次年度、この差額を利用し対面での打ち合わせを予定している。
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