研究課題/領域番号 |
22K02841
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
佐藤 慎一 日本福祉大学, 国際福祉開発学部, 教授 (10410763)
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研究分担者 |
影戸 誠 日本福祉大学, その他部局等, 客員教授 (50351086)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 協働学習 / 教育開発 / カンボジア |
研究実績の概要 |
初年度の活動として、研究のベースとなる実践活動に取り組んだ。 まずは、カンボジアにおける教育開発プロジェクト実践として、カンボジアの小学校で活用するための英語教材、算数教材の開発を行った。教材の内容は、現地カウンターパートである教員養成校と意見交換の上、確定した。小学校教員が主体性をもって活用することを目指し、(1)元となる英語版教材をパワーポイントで日本側で作成する、(2)カンボジア側で小学生でも理解できるように現地語(クメール語)に翻訳するとともに、必要に応じて教材のカスタマイズを行う、(3)一部の教材は自主学習でも利用できるように映像教材として整備する、という手順で進めることとした。完成品の教材を渡すだけでは十分に使われないという先行事例の結果も踏まえ、教材制作段階から、現地教員を巻き込むこととした。 これら教材は、モデルとして示すため、まずは申請者が作成した。これらデジタル教材の活用法について、日本の大学生とカンボジアの教員養成校の学生、若手小学校教員とがオンラインで接続して説明の上、共に、活用の練習を行った。その上で、2月には、申請者と学生とで約2週間、現地を訪問し、日本の学生は、ワークショップ、教育活動への参加、フィールド調査等を実施した。 教員養成校では、オンラインでの連携を踏まえ、デジタル教材の小学校での有効な活用についてワークショップを行った。現地小学校では、デジタル教材を活用した授業に参画し、児童によるグループ活動時には日本の学生も支援に入り、ファシリテーションを行った。また、これら活動の効果・課題について、現地教員、教員養成校の学生らとの意見交換を行った。学生にとっては、これらが一連のPBL(Project Based Learning)となった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現地にも渡航することができ、関係者との調整を含めて順調に進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
概ね順調に進展し、国際協働PBLを実践できたため、計画に沿って、実践を継続するとともに、実践の評価・分析を行っていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
国内学会が近隣での開催となり、旅費使用額が予定より少なかった。また、デジタル教材作成を、モデルケースとして申請者自身で行ったため、アルバイト代を支出しなかった。 次年度使用額を含めた助成金は、プロジェクト型学修の実践促進のためのカンボジアへの渡航、および、デジタル教材の開発・改定、デジタル教材配信用Webサイトのリニューアルのためのアルバイト・外部委託に使用する。
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