研究課題/領域番号 |
22K02847
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研究機関 | 高松大学 |
研究代表者 |
神部 順子 高松大学, 経営学部, 教授 (50453478)
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研究分担者 |
山口 明乙香 高松大学, 発達科学部, 教授 (00633257)
玉田 和恵 江戸川大学, メディアコミュニケーション学部, 教授 (20299902)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | ICT問題解決力 / データサイエンス教育 / 情報科教育 / 情報Ⅰ / BYOD |
研究実績の概要 |
大学で専門分野・学習者の学力到達度・地域性に対応したデータサイエンス教育のためのカリキュラム及び教材を開発し,効果検証をするとともに,高等学校「情報」での展開可能性を検討し,情報科教員養成に活かす.そのため,データサイエンスに主眼を置き,高大連携を見据えたICT問題解決力の育成プログラムの開発について検討している. そこで、今年度は文部科学省による「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」として設置している授業科目を展開していくにあたり,学んだ知識がどの程度定着しているかについて調査した.特に本研究では、身につけた知識を力の成熟度としてレベルに応じた教材を提示するために,「データサイエンスを学ぶ際,できる行動を記していく」リストを段階化していくことに着目した. また、アダプティブラーニングの実現に向け、私立文系大学・短期大学におけるBYODの取り組みについて、学生の実態と、教員のアプローチに関する課題を見い出すために実態調査および意識調査を行うことで検証していった.ここでは所属学部による学生の反応の違いと,教員には大学教育のあり方について再考を促す内容があることを明らかにした. さらに,情報科教員を目指す学生および、現場の教員に向けて調査を実施した.情報科教員を目指す学生自身は高等学校で学んだ情報科について,科目名や教科書についての記憶はあやふやであり,また,高等学校で学んだ情報科の授業について,全般的には好意的に捉えているとも言えないことなど,今後の課題を見いだすことが出来ている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データサイエンス教育のためのカリキュラム案および教材については、さらに学生のアダプティブラーニングの実現に向けて精査を重ねる必要がある.また,情報科教員を目指す学生および高等学校教員向けの調査について、追加項目の必要性とそこでの詳細な分析が今後の課題となっている。
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今後の研究の推進方策 |
高等学校「情報」での指導展開を検討し,高校生向けの指導法・教材作成に着手する.その際,情報科教員を目指す大学生および,高等学校教員の協力を得て,高等学校での実践を行い,効果を検証する.
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次年度使用額が生じた理由 |
高等学校教員向けの研修会として使用する予定となっている。
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