• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

教職大学院の実務家教員が教育実践研究を点検・評価するためのルーブリックの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K02889
研究機関大阪教育大学

研究代表者

木原 俊行  大阪教育大学, 連合教職実践研究科, 教授 (40231287)

研究分担者 野中 陽一  横浜国立大学, 大学院教育学研究科, 教授 (10243362)
小柳 和喜雄  関西大学, 総合情報学部, 教授 (00225591)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード教職大学院 / 教師教育者 / 実務家教員 / 教育実践研究 / ルーブリック
研究実績の概要

本研究では,教職大学院の実務家教員たちが自らの教師や学校長等のキャリアを生かして教育実践研究を企画・運営するためにはツールが必要であることを踏まえ,「教職大学院の実務家教員が教育実践研究を点検・評価するためのルーブリックの開発」を研究目的に据える。
研究初年度の令和四年度は,実務家教員による教育実践研究の特長と課題を再確認するために, 実務家教員による教育実践研究のうち,学会誌や大学紀要に掲載された論文のレビューに取り組んだ。全国の54の教職大学院から実務家教員(専任教員に限定)を2名ずつ,合計108名をランダムに抽出し,当該教員がインターネット上で公開している論文を収集した。学会発表の要旨などを除くと,88篇の論文が抽出された。88篇の論文を,「単著・共著」「論文のボリューム(4頁未満,5~12頁,13頁以上)」「論文スタイル(実践開発,実践・施策解説,調査,レビュー,その他)」「学術的研究知見の参照の有無」「行政文書の参照の有無」「セルフ・スタディ的アプローチの有無」「協働の有無」といった観点により,分類した。現在,分類結果を研究代表者・分担者間ですりあわせて確定し,統計処理を施している。例えば,「論文スタイルとしては『実践開発』が最も多く,40%弱を占める」「学術的研究知見よりも,行政文書の参照が多い」「研究の方法や実践の計画の叙述があいまいなケースが少なくない」といった結果が確認されている。
今後,これらのレビュー結果をていねいに検討し,その知見を2023年度の日本教師教育学会の研究集会で報告する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ渦による行動規制が求められていた期間中は,対面での会議や調査のための出張などが実施しにくかった。そのため,研究計画の遂行がやや遅れ,当初予定していた実務家教員に対するインタビューなどが実施できていないため。

今後の研究の推進方策

コロナ渦による行動規制の影響をうけ,計画していた実務家教員に対するインタビューなどが実施できていないが,それらは令和5年度の早い時期に実施する予定である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ渦のために実施に至らなかった,全国の教職大学院の実務家教員に対するインタビューを実施するので,それらにかかる費用に前年度の助成金残額を適用する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 東アジア型教育の情報化モデルとそれに対応した教師教育のデザイン原理の検討 ―日中比較を中心に―2023

    • 著者名/発表者名
      野中 陽一,胡 啓慧
    • 雑誌名

      横浜国立大学教育学部紀要 I, 教育科学

      巻: 6 ページ: 224~233

    • DOI

      10.18880/00015035

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 新人教員支援の展望2022

    • 著者名/発表者名
      木原俊行
    • 雑誌名

      看護教育

      巻: 63 ページ: 570-575

  • [学会発表] データ利活用とProfessional Learning Networkの構築の試みが学校や教員に及ぼす影響2022

    • 著者名/発表者名
      小柳和喜雄
    • 学会等名
      日本教師教育学会第32回研究大会
  • [図書] 教師のわざ 研究の最前線2022

    • 著者名/発表者名
      青木優汰,浅田匡,生田孝至,伊藤祐輝,内山渉,小柳和喜雄ほか
    • 総ページ数
      237
    • 出版者
      一莖書房
    • ISBN
      978-4-8707-4241-3
  • [図書] 教師の自律性と教育方法2022

    • 著者名/発表者名
      子安潤, 石井英真, 鹿毛雅治, 奥村好美, 田端健人, 木原俊行ほか
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      図書文化社
    • ISBN
      978-4-8100-2768-6

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi