研究課題/領域番号 |
22K02947
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
笠 潤平 香川大学, 教育学部, 教授 (80452663)
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研究分担者 |
谷口 和成 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90319377)
岡本 正志 高野山大学, 文学部, 特任教授 (70149558)
右近 修治 東京学芸大学, 教育学部, 研究員 (60735629)
土佐 幸子 新潟大学, 人文社会科学系, フェロー (40720959)
高橋 尚志 香川大学, 教育学部, 教授 (80325307)
大浦 みゆき 香川大学, 教育学部, 教務職員 (70346625)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 物理教育研究 / 双方向的授業 / モデリング / 物理教育 / 中等教育 |
研究実績の概要 |
1) アメリカの物理教育研究の成果として生み出されたいくつかの授業方法の詳細な検討を進めた。その主な内容は、つぎの5点である。ア)EtkinaらのよるInvestigative Science Learning Initiativeの授業法、教材、カリキュラム構成の検討を前年度に引き続き進めた。イ)HestinesらによるModeling Instructionの授業法の検討を前年度に引き続き進めた。ウ)あらたに、LawsらによるWorkshop Physicsの授業法、教材、カリキュラム構成の検討を進めた。エ)あらたに、Wiemanらによる大学物理入門コースにおけるInvestigativeな問題への取り組むを学生にさせる試みの検討を進めた。オ)あらたに、Tuttorial PhysicsにおけるFacilitatorの研修のための動画教材シリーズの検討を進めた。 また、これらの成果を、「大学の物理教育研究会」における招待講演、「物理教育学会レクチャーシリーズ」などの場で発表した。 2) 国内のすぐれた高校物理の双方向的な授業実践例の検討を進めた。とくに、物理教育研究関係の他の科研費研究との合同研究会を開き、飯田洋治氏の力学の授業論、授業方法、カリキュラム構成、教材、勝田仁之氏の力学授業のカリキュラム構成例を検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
代表個人の理論的・文献的研究は進みわが国ではまだ紹介されていないいくつかの新たな知見を得ることができた一方、勤務校における校務と併任した附属中学校の校長職の業務のために非常に多忙で、研究分担者および研究協力者との共同研究のために十分な時間が取れず、全般的に計画より進捗が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
1)研究分担者との共同研究に十分な時間を確保する 2)香川、京都、首都圏の3地域を中心に高校の教員との共同研究を強化する 3)学会等での発表を積極的に行い、国内の物理教育関係の研究者との研究交流を強める
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次年度使用額が生じた理由 |
高校現場での研究に遅れが生じ、そのための謝金等の支出がなされなかった。2024年度に高校現場での研究を進めるにあたって使用する予定である。
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