研究課題/領域番号 |
22K02960
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
桐生 徹 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (20713259)
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研究分担者 |
大島 崇行 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (60824224)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 授業分析 / 遠隔研修 / ICT / 授業参観 / 授業検討会 / 授業参観態度 |
研究実績の概要 |
本研究の中核的な問いは,「熟達教員の授業と初任教員の授業が同期した中で,熟達教員の授業中の行為から初任教員の授業内で省察を行い授業力向上する研修は組織できないのか」である。そして,「授業の映像を様々な参加態度の参加者に対応できる映像撮影システム構築」と「授業の中で初任教員の省察を自覚させ促す教員養成研修システム構築」の2点を通して研究を推進している。 令和4年度で教員養成研修システムを考案し,その分析を行い,査読論文として投稿していたが、令和5年度で,その不備を指摘があり,本システムの再構築を実施し,実践を積み重ねた。また,「問い」を解決するため,様々な参観態度で授業参観する参観者が,参観態度毎に満足する授業を撮影したビデオ映像を作成するための映像撮影システムの構築に向けた参観態度とビデオの視聴の特徴について分析を行った。これについては,日本理科教育学会、日本科学教育学会,日本理科教育学会北陸支部大会,臨床教科教育学会の各学会の大会において発表を積み重ねてきた。 また,授業参観後の検討会において,その発話の分析を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和4年度に実施した遠隔による研修システムの実施と分析により,研究成果をまとめ,発表ができたこと。また,ICT機器による授業映像の記録と,その映像記録の分類化から,授業ビデオを見た参観者の特徴をまとめ,その成果を学会で発表できている。以上から,年度の成果目標は,達成している。
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今後の研究の推進方策 |
令和5年度にまとめた授業ビデオ映像を見た参観者の特徴分析については,論文にまとめ発表をする。令和4年度に開発し,成果をまとめた遠隔による研修システムについては,理科ではない教科等でも実施し,初任者に対する効果について,その可能性についてまとめ,システム全体の総括を行う。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究計画の3年目であり,そのまとめと発表を行う年度のため,本年度は,研究内容を精査し,臨床教科教育学会等での発表のための旅費,成果を論文として投稿等のための別刷費等の必要経費がある。また,使用してきた遠隔研修システムにおける情報機器では,Wi-Fiの年間契約の継続費,その他の機器の不具合における更新等があるため,物品費が必要となっているため。
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