研究課題/領域番号 |
22K03095
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
綾部 直子 秋田大学, 教育文化学部, 講師 (50754769)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 睡眠・覚醒相後退障害 / 児童生徒 / 認知行動療法 / 心理社会支援 / 養育者 / 睡眠衛生指導 |
研究実績の概要 |
学齢期の子どもおよび養育者の睡眠に関連する要因を明らかにするため、学齢期の子どもをもつ養育者を対象に養育者自身とその子どもに関する睡眠や生活習慣、睡眠衛生についての検討を行った。今年度は、養育者自身の睡眠問題や睡眠衛生の実践の程度に加えて、養育している子どもの情緒や行動が養育者の精神的健康に与える影響を明らかにすることを目的とした。回答が得られた養育者計1,269名のうち、子どもの学年によって3群(小学低学年:421名、小学高学年:418名、中学生:430名)に分け、人口統計学的特徴の他、睡眠問題、子どもの適応や精神的健康、睡眠衛生の実践の程度が、養育者のうつや不安などの精神的健康に与える影響を検討した。その結果、養育者の精神的健康には、自身の睡眠問題や睡眠衛生習慣に加えて、子どもの年齢が低いほど子どもの行動特徴が一定の影響を及ぼしており、睡眠習慣のアセスメントと同時に発達段階に応じた子どもの情緒や行動上の問題を考慮した支援の必要性が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
睡眠・覚醒相後退症状に関連する調査及び解析準備に時間を要しているため。
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今後の研究の推進方策 |
得られたデータについてさらに分析を進め、学齢期の子どもの睡眠・覚醒相後退症状が生活に及ぼす影響について明らかにし、特に心理社会的支援の有効性について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルス感染症の影響による調査やデータ解析の遅れにより旅費や謝金の使用が少なかったことが次年度使用額が生じた主な理由である。次年度は、研究参加者のリクルートや研究遂行に必要な物品の購入、成果発表のための旅費、論文執筆に係る費用として使用予定である。
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