• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

犯罪に正の影響を与える共感性についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K03100
研究機関奈良女子大学

研究代表者

岡本 英生  奈良女子大学, 生活環境科学系, 教授 (30508669)

研究分担者 河野 荘子  名古屋大学, 教育発達科学研究科, 教授 (00313924)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード犯罪 / 非行 / 共感性
研究実績の概要

犯罪の原因として共感性の乏しさが言われている。ところが,共感性と犯罪についてこれまで多くの研究が行われてきたにもかかわらず,その関係について明確なことが分かっていない。これまでの考え方では,共感性の低いことが犯罪の原因になる(共感性が負の影響を与える)としてきた。そのため非行少年・犯罪者の共感性を高めることで再犯を防止するといった働きかけが行われている。しかし,実際には共感性が高いことが犯罪に影響することがあることから,単純に非行少年・犯罪者の共感性を高めれば再犯が防止できるわけではない。ところが,このようないわば犯罪に正の影響を与える共感性がどのようなものかということについて詳しいことがわかっていないのが現状である。そこで,犯罪に正の影響を与える共感性の実態について明らかにし,犯罪抑止のためにどのような働きかけを行うのが望ましいかを示すことが本研究の目的である。
そのため,本研究ではアンケート調査を用いた実証的な調査に基づく検討を行うことにするが,まずは犯罪に正の影響を与える共感性について関連する先行研究の整理・検討を行い,その結果を踏まえて共感性と犯罪の関係についての実証的調査を行うための調査票作成の準備を行う必要がある。令和4年度中には関連する書籍(海外のもの)や内外の論文の収集を行い,それらレビュー作業を進めた。しかし,作業完了が遅れており,それら先行研究をベースにした新しい共感性尺度の考案も含めた調査票作成準備までは進めることができなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和4年度は,犯罪に正の影響を与える共感性について関連する先行研究の整理・検討作業を行った。しかし,その作業が遅れており,それら先行研究を踏まえたアンケートの調査票の作成準備までは進んでいない。

今後の研究の推進方策

令和5年度は関連する先行研究のレビューを完了させてアンケートの調査票作成作業を行い,アンケート調査の実施を行う。

次年度使用額が生じた理由

令和4年度は先行研究レビューが完成せず,作業が遅れたことで,諸経費の使用が次年度に繰り越されることになり,そのため次年度使用額が生じた。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi