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2023 年度 実施状況報告書

大学生のためのICTを活用した総合的セルフケアプログラムの開発と実践

研究課題

研究課題/領域番号 22K03109
研究機関関西医科大学

研究代表者

西垣 悦代  関西医科大学, 医学部, 教授 (70156058)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードポジティブ心理学 / レジリエンス / 強み / 大学生 / メンタルヘルス / ウェルビーイング / マインドフルネス
研究実績の概要

2023年度は、前年度から取り組んでいたVan-Nieuwerburgh & Williamsによるポジティブ心理学に基づく大学生向けセルフケアの書籍 「From Surviving to Thriving」の翻訳を完成させ、「自己成長の鍵を手に入れるポジティブ心理学ガイド」として出版した。本書出版の関連企画として、日本心理学会においては「ポジティブ心理学を教育に生かす」と題する学会企画シンポジウムとして翻訳メンバー4名が登壇して発表をおこなった。また、日本健康心理学会においても「大学生のウェルビーイングを高めるポジティブ心理学介入の実践と効果」と題する会員企画シンポジウムを翻訳担当者4名が登壇して行った。7月にはバンクーバーで開催された第8回国際ポジティブ心理学会議に出席し、Dr.Van-Nierwerburghを始め、本書の原著者複数名とお目にかかり、有益な情報交換を行うことができ、今後の研究協力についても協議することができた。また日本医学教育学会では、医学生に対するストレングスの実践教育をワークショップ形式で紹介し、使用教材について多くの問い合わせを受けた。これらの成果を論文にまとめ、「レジリエンス教育のためのつよみカードの開発と実践」として発表した。以上のようにポジティブ教育については計画通りの成果を上げることができた。
また、マインドフルネスについては、MBCT for Lifeを受講し自らの実践を深めると共に、これまでの介入成果をImplementatiion and Efficacy f Mindfulness as Self-care for Medical Students と題して発表した。マインドフルネスと生活習慣(睡眠)、レジリエンスとの関連についての研究は、現在少人数での予備的測定を行っているところである。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

前年度に引き続きコロナの影響があったため研究の順序を変更し、影響の少ない翻訳作業を優先させたため、レジリエンスプログラムにおける身体的健康との関連の部分でのプログラムの策定と実践がやや遅れている。現在、少人数での予備的測定を行っているところである。

今後の研究の推進方策

本年度の研究計画は以下の通りである。
1.強みのプログラムを完成させ、介入研究を行う。レジリエンス、ウェルビーイング、ポジティブ感情の測定を行う。
2.強みの介入とマインドフルネス実践のふたつのプログラムの前後の効果測定を行う。
3.マインドフルネスと睡眠リズム、食事、ストレスレベルの関連についての予備的研究を行う。

次年度使用額が生じた理由

研究開始の2022年度以来、コロナ禍の影響を受け人を対象とした介入実験および海外を含む出張が制限されたため、前年度から繰り越し金が発生していた。また、研究計画も上記の影響を受けない翻訳出版などを優先しておこなったため、物品の購入計画が後回しとなり、余剰が生じた。

  • 研究成果

    (9件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] レジリエンス教育のためのつよみカードの開発と実践2024

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代・藤村あきほ
    • 雑誌名

      学校安全推進センター紀要

      巻: 4 ページ: 11-25

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 医学教育におけるコーチングとMAL(熟達化調整学習者)モデルの可能性2023

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代・西屋克己
    • 雑誌名

      医学教育

      巻: 54 ページ: 282

  • [学会発表] 日本におけるコーチングの学術研究:実践と教育の架け橋とは2023

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代
    • 学会等名
      ICFジャパンコンバージ
    • 招待講演
  • [学会発表] Implementation and Efficacy of Mindfulness as Self-care for Medical Students2023

    • 著者名/発表者名
      Etsuyo Nishigaki, Akiho Fujimura
    • 学会等名
      8th World Congress of International Positive Psychology Association
    • 国際学会
  • [学会発表] 強みを見つけてレジリエンスを高める2023

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代
    • 学会等名
      第55回日本医学教育学会大会
  • [学会発表] 学生のモチベーションとウェルビーイングを高めるポジティブ教育2023

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代、保井俊之、山川修、佐藤典子、田中芳幸
    • 学会等名
      日本心理学会第87回大会
  • [学会発表] 大学生のウェルビーイングを高めるポジティブ心理学介入の実践と効果2023

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代、札野順、永岑光恵、吾郷智子、堀毛裕子
    • 学会等名
      日本健康心理学会36回大会
  • [図書] 自己成長の鍵を手に入れるポジティブ心理学ガイド2023

    • 著者名/発表者名
      ヴァン・ニューワーバーグ、ウィリアムズ 西垣悦代・保井俊之・札野順
    • 総ページ数
      230
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      978-4-623-09597-1
  • [図書] ポジティブ心理学とリハビリテーション栄養 1章「ポジティブ心理学介入とは何か」2023

    • 著者名/発表者名
      西垣悦代 (編著者 若林秀隆)
    • 総ページ数
      161
    • 出版者
      医歯薬出版
    • ISBN
      978-4-263-26670-0

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公開日: 2024-12-25  

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