• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 実施状況報告書

ギャンブル依存症の重症化予防に資する認知メカニズムの解明:自伝的編集に着目して

研究課題

研究課題/領域番号 22K03113
研究機関川崎医療福祉大学

研究代表者

瀧川 真也  川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 准教授 (10587281)

研究分担者 横光 健吾  人間環境大学, 総合心理学部, 講師 (70822154)
山本 晃輔  大阪産業大学, 国際学部, 准教授 (60554079)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード自伝的編集 / 自伝的編集尺度
研究実績の概要

令和4年度は,自伝的編集(体験した出来事を自分にとって肯定的に修正して他者に話すこと)の機能特性を明らかにすること,また自伝的編集尺度作成のための予備調査を行うことを目的に,自伝的編集の特性および機能に関する項目を収集した。
調査は,Web調査を用い,調査会社の契約モニターとして登録している国内居住20歳から69歳の男女400名(平均年齢=44.7歳)を対象に行われた。主な調査内容は,もっとも最近行った自伝的編集の概要(特性)と目的(機能)について,自由記述で回答を求めた。さらに,回答した自伝的編集の詳細(伝達相手,伝達方法,伝達時期,伝達した出来事の体験時期など)についても回答を求めた。収集された自伝的編集の特性と機能のそれぞれの自由記述のデータについて,研究者3名で分類を行った。
その結果,自伝的編集の特性においては,「誇張」や「最小化」,「選択」「追加」など複数の特性が確認された。この結果は,おおむね先行研究で示され自伝的編集の特性と一致するものであった。一方で,自伝的編集の機能については,「事実を伝えるため」や「相手を楽しまるため」といった先行研究で示されている機能以外にも,「ネガティブな印象を持たれないため」「ポジティブば印象をあたえるため」や「他者への配慮」といった新たな機能も確認された。次年度は,これら結果をもとに,自伝的編集尺度作成のための項目を選定し,調査を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

調査予算や回答者への負担などの理由により,当初予定していたデータ収集方法から変更が生じたため。

今後の研究の推進方策

令和5年度は,予備調査から得られたデータをもとに自伝的編集尺度の作成を行い,さらに尺度の信頼性および妥当性についても確認する。また,予備調査から得られた自由記述のデータについてさらに分析を行い,自伝的編集と伝達相手や伝達方法,感情との関連についても検討していく。

次年度使用額が生じた理由

令和4年度はWeb調査を2回実施する予定であったが,研究計画の変更などがあったため,1回の調査実施のみとなった。また,調査が3月に行われたため,令和4年度の予算で実施することができず,次年度使用額が生じた。令和5年度は,令和4年度実施予定であった調査を含め,2回のWeb調査を実施予定である。

URL: 

公開日: 2023-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi