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2022 年度 実施状況報告書

スマートフォン依存の改善を目的とした行動活性化プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 22K03114
研究機関立命館大学

研究代表者

首藤 祐介  立命館大学, 総合心理学部, 准教授 (50750478)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワードスマートフォン依存 / 行動活性化 / well-being / QOL
研究実績の概要

本研究はスマートフォン依存の改善を目的とした行動活性化プログラムの開発を目的とし、調査と介入を含む複数の研究により計画されている。
これまでの研究により行動活性化プログラムがwell-being向上に寄与することは明らかになっているが(ie.Mazzucchelli et al., 2010)、行動活性化プログラムがスマートフォン依存改善に有効である理論的根拠を確かなものとするためには、1)well-being向上とスマートフォン依存の関係、2)行動活性化療法のターゲットとするプロセス変数である活性化・回避と、スマートフォン依存の関係を検討する必要がある。
そこで当初は1)を「スマートフォン依存がQOLに与える影響の検討」として横断的調査、2)を「活性化と回避がスマートフォン依存に与える影響の縦断的研究」として縦断的調査を行うこととし、別々の研究として予定していた。しかし、調査方法および解析方法を再検討した結果、1)2)を1つの研究としてwell-being、スマートフォン依存、行動活性化要因である活性化、同じく行動活性化要因である回避の関係を縦断的に調査することで、本来の目的を達成することが可能となるのみならず、行動活性化要因がwell-beingに与える縦断的影響、およびwell-beingがスマートフォン依存に与える縦断的影響の検討も可能になる等、より多くの知見が得られる可能性を確認した。
すでに必要な変更を加えた研究計画書を作成しており、倫理審査委員会により承認され次第修正した調査を実施する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は研究1「スマートフォン依存がQOLに与える影響の検討」を実施する予定であった。しかし、調査方法及び解析方法を再検討する中で、横断的調査ではなく縦断的調査へと変更し、研究2「活性化と回避がスマートフォン依存に与える影響の縦断的研究」と同時に実施することで、より目的に適した形へと計画を変更したことにより、遅れが生じた。また、研究代表者の所属機関異動に伴う研究環境の再構築に時間を要したことも、遅れの一因となっている。
ただし、研究1、2は一つの研究として進行させることとなったため、本年度中にこの遅れを取り戻すことが可能と考えられる。現在、倫理審査委員会の手続きを進めており、承認され次第実施する予定である。

今後の研究の推進方策

予定していた研究計画を変更し、研究1「スマートフォン依存がQOLに与える影響の検討」および研究2「活性化と回避がスマートフォン依存に与える影響の縦断的研究」を一つの調査として実施する予定である。 これまでの研究計画ではスマートフォン依存とQOLの関係を横断的にしか明らかにすることができなかったが、縦断的にもその効果を検討することが可能となる変更である。

次年度使用額が生じた理由

研究計画の変更に伴い、研究1および研究2を1つの調査として実施することになった。よって、使用時期は遅れたものの、次年度では当初の予定通り人件費や謝金、研究成果の発表の経費等に使用する予定である。

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公開日: 2023-12-25  

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