研究課題/領域番号 |
22K03116
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
玉田 有 東京医科大学, 医学部, 講師 (40813720)
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研究分担者 |
大前 晋 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (20939780)
佐々木 雅明 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (60939784)
越膳 航平 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (30939848)
安井 玲子 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (40544614)
林田 由美子 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (20642599)
久山 なぎさ (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (40898045)
深澤 祐樹 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (90940007)
矢崎 大 (財)冲中記念成人病研究所, その他部局等, 研究員 (40807111)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | デモラリゼーション尺度 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、デモラリゼーション尺度(Demoralization Scale)日本語版の開発と、がん患者におけるデモラリゼーションの臨床的特徴を解析することである。 2022年度は、デモラリゼーションに関する文献レビュー、デモラリゼーション尺度の翻訳作業と、倫理審査申請などの臨床研究を始めるための準備をおこなった。 デモラリゼーション尺度の翻訳については、患者報告式アウトカム尺度の翻訳のガイドラインである、ISPORタスクフォースによる報告書(Wild et al., 2005)に準拠しておこなった。すなわち、まず原著者であるKissane博士から許諾を得て、2名の研究者が尺度を日本語に順翻訳した。その和訳を尺度翻訳の実績のある翻訳会社に依頼し、英語に逆翻訳した上で、原著者にレビューしてもらった。その後、原著者のレビュー結果をもとに研究者全員で和訳文を洗練させ、日本語版の暫定版を作成した。 また、妥当性の検証に用いるPHQ-9, GAD-7の日本語版を使用するために、翻訳者の許諾を得た。研究計画については、東京医科大学医学倫理審査委員会に一括審査を申請した。また共同研究機関である虎の門病院本院・虎の門病院分院の病院長の許可を得るための申請をおこなった。さらに施設内の関係各所との調整をおこない、症例収集の準備を整えた。研究分担者とは定期的にミーティングをおこない、研究の推進方法について議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
デモラリゼーション尺度の翻訳を完了することができた。症例収集を行う準備をすることができたため、2023年度初めには症例収集が開始できる予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、東京医科大学八王子医療センター、虎の門病院、虎の門病院分院において、症例収集を行う。収集したデータを用いて、デモラリゼーション尺度の妥当性と内的整合性を検証し、同尺度の日本語版を完成させる予定である。さらに人口統計学的データや身体症状などの臨床的特徴、パーソナリティ傾向とデモラリゼーション尺度の関係を解析し、がん患者におけるデモラリゼーションの特徴を調べる。
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次年度使用額が生じた理由 |
解析用コンピュータ、統計解析ソフトの購入を来年度以降に延期したことなどにより、次年度使用額が生じた。 症例データ集積後にコンピュータと統計解析ソフトを購入予定である。
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