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2022 年度 実施状況報告書

小児がん経験者の知的能力と社会適応の心理学的介入に関する多施設共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K03130
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

佐藤 聡美  聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 准教授 (50597804)

研究分担者 塩田 曜子  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 小児がんセンター, 医長 (30307532)
瀧本 哲也  国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 研究所小児がん疫学臨床研究センター, 室長 (40393178)
高橋 理  聖路加国際大学, 専門職大学院公衆衛生学研究科(公衆衛生大学院), 教授 (60505030)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワード小児がん / 認知機能 / 晩期合併症 / 社会的適応行動 / 職業適性 / 書字困難 / 読み書き障害 / 教育支援
研究実績の概要

欧米の先行研究では、小児がんの原疾患と治療の影響によっては、知的な能力がやや低下する可能性が指摘されている。脳腫瘍や頭蓋放射、メトトレキサートの投与などがリスク因子として懸念されている。
当該年度は、小児がんの晩期合併症の認知機能に焦点を当て、認知機能のアセスメントの実施と所見の標準化に力を入れた。具体的には、研究参加施設の公認心理師を含む検査者に研修会を行った。小児がんの治療後に認知機能のアセスメントを行うことを推奨するためである。小児がんの晩期合併症について、専門家間で知識を共有し、研究によるデータの蓄積の重要性を確認した。アセスメントをするだけでなく、所見には具体的な支援方法を提案することを強調した。欧米の先行研究の知見から、認知機能の中でも、知的な能力と実行機能の脆弱性について着目している。特に、症例検討では、医師と公認心理師が協働して、対象症例を多角的にアセスメントし、研究のデータ取得のみならず、臨床へのフィードバックを行うこともできた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究のインフラをオンラインにし、コロナ禍による非接触による不利益を被らないように工夫した。

今後の研究の推進方策

小児がんの子どもたちの認知機能の測定だけではなく、その結果を教育支援に反映できるよう多職種連携を整備し、その先に就労支援が展開できることを目指す。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍で閉会していた、国際小児がん長期フォローアップ研究学会が再開されるので、海外渡航費に支出を計画している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [雑誌論文] Neurocognitive deficits in survivors of childhood acute myeloid leukemia2022

    • 著者名/発表者名
      Satoko Takahashi, Satomi Sato, Shunji Igarashi, Hitoshi Dairoku, Yuichi Takiguchi & Tetsuya Takimoto
    • 雑誌名

      BMC Pediatrics

      巻: 22 ページ: 298-306

    • DOI

      10.1186/s12887-022-03369-0

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 小児急性リンパ性白血病患児における認知機能の前方視的多施設協同研究2022

    • 著者名/発表者名
      佐藤聡美
    • 学会等名
      第64回小児・血液がん学会
    • 招待講演
  • [学会・シンポジウム開催] The 11th Pediatric Oncology Psychologist Workshop2022

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公開日: 2023-12-25  

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