研究課題/領域番号 |
22K03158
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
赤穂 理絵 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (60627636)
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研究分担者 |
馬場園 哲也 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (70208718) [辞退]
西村 勝治 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (60218188)
小林 清香 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (40439807)
押淵 英弘 東京女子医科大学, 医学部, 准教授 (90568073)
小林 浩子 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (70307495)
石澤 香野 東京女子医科大学, 医学部, 非常勤講師 (70529255)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2026-03-31
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キーワード | 糖尿病 / うつ病 / 多職種協働 / 遠隔支援 |
研究実績の概要 |
【研究概要】一般と比較して糖尿病患者は抑うつを合併することの多いことが知られている。日常的に患者と接する糖尿病内科看護師に、抑うつの初期対応ができるスキルを学習してもらい、スキルを身に着けた看護師(ケアマネージャーとよばれる)が精神科専門職からの遠隔スーパーバイズを受けながら看護面談をすることで、糖尿病患者のメンタルケアを向上させることを目標とするものである。 【2023年度の研究実績:具体的内容】当研究は、ケアマネージャー(研修により抑うつへの初期対応を身に着けた糖尿病内科所属の看護師)を養成する当研究の第一段階と、ケアマネージャーが実際に糖尿病患者に看護面談をおこなう第二段階に分けられる。 2023年度には、第一段階にあたるケアマネージャー養成のための養成プログラムを企画し、実践した。プログラムの内容は「うつ病概略」「心理的支援の基礎」「うつ病の心理教育」「心理教育と目標設定」「睡眠の困りごとへの対応」「問題解決技法を用いた対応」の6項目から成り、段階ごとにオンデマンドによる講義とロールプレイをおこなうものである。2024年1月から糖尿病内科所属看護師8名が、ケアマネージャー養成プログラムの受講を開始した。2024年6月に、養成プログラムのすべてを受講修了する見込みである。 並行して、2023年度には糖尿病内科外来担当医師と相談の上、当研究の第二段階である看護ケアをうける対象患者のリクルートを進めた。 【意義・重要性】糖尿病内科所属の多くの看護師が、患者のメンタルヘルスを向上させるためのスキルアップに興味をもち、積極的に養成プログラムに取り組んでくれた。精神科が遠隔で支援するシステムは、将来、精神科専門職のいない医療機関での患者支援に役立つものと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
養成プログラムの対象となる看護師の受講時間調整が、想定よりも困難であったため。ただし、次年度5月末までにはすべての対象者の養成プログラム受講が終了し、第二段階の看護ケア実践をできる見込みである。
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今後の研究の推進方策 |
次年度5月末には、すべての対象看護師がケアマネージャー(メンタルヘルスの初期対応スキルを身に着けた看護師)となるための養成プログラムを修了する。 次年度6月以降に、ケアマネージャーとなった看護師が、糖尿病内科外来において、抑うつを合併した糖尿病患者に対する看護ケアを開始する予定である。同時に、精神科専門職がケアマネージャーを遠隔でスーバーバイズ支援を実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究の第一段階であるケアマネージャー養成プログラム作成に時間を要し、今年度に設備備品として計上を計画していた遠隔スーパービジョン用のパーソナルコンピューターやタブレットなどの発注が遅れたため。 次年度には、パーソナルコンピューター、タブレットを計画的に購入する予定である。
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