研究課題
申請した研究は、 慢性ストレスが睡眠障害の主要な原因であることは、良く知られています。本研究の目的は、慢性ストレスに曝されている人々のストレスを低下させ、その結果、彼らの睡眠障害の症状を緩和することです。その際に、本研究では、慢性ストレスを低下させる方法として、ストレスに対するコーピング(対処行動)の柔軟性(coping flexibility)に焦点を当てます。本研究の目的は、「豊かなコーピングの柔軟性が慢性ストレスを低減させ、その結果、睡眠障害の症状も緩和する」という仮説を実証することです。同時に、その前提となる「慢性ストレス状況が睡眠障害のひとつの原因である」ことも実証します。2023年度の研究では、提出した研究計画書に従って、着実に研究を実施いたしました。具体的には、以下の通りです。実験によるアプローチ:ストレス課題を提示し、その課題に対するコーピング方略の変化と心理・身体的ストレス反応を測定しました。慢性的うつ症状を抱えている人々、慢性的疼痛を抱えている人々のデータ(前回、前々回に採択された科研によって得たデータ)と比較するために、課題、心理・身体的ストレス反応、コーピングの柔軟性の測定は、前回採択された研究で使用した方法と同一です。具体的に言えば、心理・身体的ストレス反応は、質問紙、唾液バイオマーカー(コットン法:コルチゾール、sIgA、α-amylase)や心拍動数(時間範囲分析と周波数範囲分析:hart rate variabilityやlow-frequency/high-frequency率など)などによって測定しました。コーピングの柔軟性は二過程理論で提唱している方法によって測定しました。
2: おおむね順調に進展している
研究を阻害するようなアクシデントには遭遇することなく、研究は、研究申請書に記載した通り順調に進展している。今年度の研究(より正確なもの)も申請に従った作成できた。
研究は順調に進展しており、提出した申請書に従って、より詳細な研究計画を立て、実施している。研究計画に変更はない。具体的には、以下のような計画である。①実験によるアプローチ: 申請者は12か月後のフォロ検査を、研究協力者は6か月後及び12か月後のフォロ検査を実施します。得られたデータは、すでに保有しているうつ病患者(前々回採択)及び慢性疼痛患者(前回採択)のデータと比較検証を行います。②縦断的質問紙調査: 上記の研究を継続します。また、今回申請した研究データは、これまでに得た労働組合のデータと比較します。参加者には個別データをフィードバックします。
円安により、年度初めの計算によって、当初予定していた研究費がオーバーしてしまうことが容易に推測できた。そのため、研究費の執行を改めて見直し、研究費の支出を削る計画を立てた。研究の執行を抑えた結果、繰越金が生じることになった。
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Current Psychology
巻: - ページ: -
10.1007/s12144-023-05199-4
Psychology and Sexuality
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Applied Research in Quality of Life
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Quality of Life Research
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