研究課題/領域番号 |
22K03182
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
竹内 武昭 東邦大学, 医学部, 准教授 (60453700)
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研究分担者 |
端詰 勝敬 東邦大学, 医学部, 教授 (30318274)
古川 洋和 鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (60507672)
橋本 和明 東邦大学, 医学部, 講師 (70792620)
中尾 睦宏 昭和大学, ストレスマネジメント研究所, 教授 (80282614)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 中枢性感作 |
研究実績の概要 |
喫煙と中枢性感作の関連性を調査し、女性では、喫煙ステータスと高い中枢性感作の間に有意な関連が見られました(AOR=3.21、p<0.01)、交絡因子を考慮した後でも同様でした。一方、男性では有意な関連は見られませんでした(AOR=1.50、p=0.36)。性別による喫煙と中枢性感作の関係への相互作用は統計的に有意ではありませんでした(p=0.23)。この研究は、女性における喫煙と中枢感作の潜在的な関連性を示唆していますが、男性では明確な関連性は観察されませんでした。これらの所見は、痛みと喫煙の関係を調査する際に中枢感作を考慮する必要性を示しています。 中枢感作とうつ病、不安、および身体症状との関連性を調査し、平均年齢は42.3歳で、女性が59%でした。疾患には適応障害(n = 70)、不安障害(n = 63)、うつ病性障害(n = 103)、摂食・食事障害(n = 30)、睡眠覚醒障害(n = 37)、身体症状および関連障害(n = 84)、その他(n = 28)が含まれていました。多変量ロジスティック回帰分析では、交絡因子を調整した後も、中枢感作が高いほど不安、うつ病、および身体症状がより重篤であることが関連していました。疾患特異的な分析では、身体症状が中枢感作とより強く相関しており、うつ病や不安との相関よりも強かった。これらの所見は、中枢感作を評価する際に、うつ病、不安、および身体症状を評価する重要性を強調しています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究データも収集出来、学会発表や論文発表も順調に進んでいるため。
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今後の研究の推進方策 |
中枢性感作とうつ病に関連する国際論文や学会発表を継続して行っていく方針。
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次年度使用額が生じた理由 |
論文投稿の時価がずれ込んだため、未使用額が生じた。次年度は中枢性感作とうつ病に関する国際論文や学会発表の費用に使用する。
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