研究課題/領域番号 |
22K03197
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研究機関 | 尚美学園大学 |
研究代表者 |
時本 楠緒子 尚美学園大学, 総合政策学部, 非常勤講師 (10435662)
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研究期間 (年度) |
2022-04-01 – 2025-03-31
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キーワード | 時間認知 / 脳波測定 / 発生源推定 / 意味的プライミング / 楔前部 |
研究実績の概要 |
本研究は、時間認知の神経基盤を、言語を材料とした脳波計測実験により検証する。時間軸には、「現在」を基準とし、現在に対する時間的前後関係によって「過去」「未来」を認識するA系列と、ある時点に対する「以前」「以後」を認識するB系列がある。この2系列の時間認知はそれぞれ独立した実験設定によって考察されてきたが、それぞれの系列に対応する言語表現を同一の実験設定に要因として取り込むことで、各系列における時間認識の異同と相互作用を明らかにできる。A・B両系列について蓄積されてきた知見を統一的に解釈するための手掛かりを提供し 、ヒト固有の時間認知の構成的解明を試みる。 2022年度は、コロナ禍で使用停止していた脳波計測装置の改良と新たな解析ソフを導入する準備を行った。新しいシステムの動作確認が終わらないため、計測実験は行えていないが、計測を行う施設の消毒等準備、実験刺激の作成および新しい解析手法の準備はできている。また、以前に行った関連研究のデータを統合して解析を行い、Frontiers in Human Neuroscienceに投稿中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究の進行が遅れているのは、脳波計の準備が整わなかったためである。新型コロナウイルス蔓延に伴い使用を停止していた脳波計の改良を行ったが、動作不良のため大学の春休みを利用して行う予定だった実験が実施できなかった。脳波計測に伴う施設の消毒等準備、実験刺激の作成および新しい解析手法の準備はできている。
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今後の研究の推進方策 |
脳波計測装置の改良を完了し、計測実験を再開できるようにする。合わせて質問紙調査を実施し、実験刺激の作成を行う。計測データが得られたのちは速やかに解析と考察が進められるよう、実験が再開できるまでの間は、文献の検索、知見の整理、解析手法の開発等を進めたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
実験参加者への謝金について、脳波計測機器の不調のため、実験の実施が遅れたため未使用額が生じた。実験は今年度に実施することとし、未使用額は今年度の謝金に充てることとしたい。また、国内外の学会に参加する予定であったが、コロナ感染者の増加によりオンライン参加としたため、旅費について未使用額が生じた。
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