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2022 年度 実施状況報告書

シンボリック・リース環の有限生成性について

研究課題

研究課題/領域番号 22K03256
研究機関明治大学

研究代表者

蔵野 和彦  明治大学, 理工学部, 専任教授 (90205188)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードシンボリックリース環 / Cox 環 / 有限生成性 / モノミアル曲線
研究実績の概要

昨年度まで明治大学のポスドクであった稲川太郎氏との共同研究で、スペースモノミアル曲線 (t^a,t^b,t^c) を定義する素イデアルの生成元の中から negative curve が取れる場合に、シンボリックリース環が有限生成になるための必要十分条件を与えることに大きく前進した。係数体の標数が正であれば、Cutkosky の結果により、シンボリックリース環はいつも有限生成である。以下、係数体の標数は 0 としよう。(a,b,c) によって定まるある自然数の数列(有限で止まる)が定まる。その数列によってシンボリックリース環の有限生成性が判定できるであろうということは、He や藏野-西田によって予想されていた。その数列が EMU 条件を満たせばシンボリックリース環が有限生成になるということは、以前からわかっていた。稲川太郎氏との共同研究では、逆の主張が正しいということをほぼ確認することができた。今後の研究課題としては、上のことを negative curve が第二階のシンボリック冪から取れる場合に拡張することである。そのような時、多くの場合、曲線の proper transform は P^1 になるので、定義素イデアルの生成元の中から negative curve の生成元が取れる場合と同じことができるのではないかと考えている。それを用いて、a=5,8 で有限生成でない例などを考えたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍により必要な国内外の研究者との討論ができなかった。家庭の事情により、あまり家を空けることができなくなった。以上のことが、研究の遅れの原因になっている。

今後の研究の推進方策

コロナ禍もようやく終息しつつあり、研究交流も徐々に再開しつつある。研究期間はあと4年あるので、十分に遅れを取り戻すことは可能である。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍により必要な国内外の研究者との討論ができなかった。家庭の事情により、あまり家を空けることができなくなった。以上のことが、研究の遅れの原因になっている。
コロナ禍もようやく終息しつつあり、研究交流も徐々に再開しつつある。研究期間はあと4年あるので、十分に遅れを取り戻すことは可能である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Equations of negative curves of blow-ups of Ehrhart rings of rational convex polygons2022

    • 著者名/発表者名
      Kazuhiko Kurano
    • 雑誌名

      J. Algebra

      巻: 590 ページ: 413-438

    • DOI

      10.1016/j.jalgebra.2021.10.016

    • 査読あり
  • [学会発表] シンボリックリース環の有限生成性について2022

    • 著者名/発表者名
      藏野和彦
    • 学会等名
      第 33 回可換環論セミナー
    • 招待講演
  • [備考] Kurano's Home Page

    • URL

      http://www.isc.meiji.ac.jp/~kurano/

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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