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2023 年度 実施状況報告書

共形写像に関連する変分問題と計量のpullbackに関する変分問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 22K03290
研究機関山口大学

研究代表者

中内 伸光  山口大学, 大学院創成科学研究科, 教授 (50180237)

研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2027-03-31
キーワードsymphonic map / C-stationary map / variational problem / pullback / conformal map / Riemannain manifold / harmonic map
研究実績の概要

ユークリッド空間から球面への調和写像で、原点で特異点をもつような、良く知られている例が radial map f(x) = x/|x| であるが、この写像を含む、より複雑な特異性をもつ新しい例を構成した。特異性が上がると、球面の次元も上がっていくことになり、当研究計画の対象となっている symphonic map や C-stationary map の例にもなっていることも計算で確認できた。
radial map は、調和写像として安定 (stable) であることが知られているが、radial map を除いて、新しく構成された例は、調和写像として不安定 (unstable) であることが、計算によって確かめられた。この結果は、予想にもなかった内容であり、現在も研究を進めている最中である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

現在、研究対象となる symphonic maps や C-stationary maps の新しい例となる写像を構成しているが、それらが、これまでの radial maps の調和写像としての安定性とは現象が異なり、不安定であることがわかったので、調べることが増えたことにより、少しこのあたりの研究に時間を取られている。ただ、これまでに知られている内容と異なる現象が現れることで、本研究課題の独自性と重要性も増していると思われる。

今後の研究の推進方策

少し時間をとって、新しく構成した写像の族を調べてみる必要がある。本研究課題の研究計画には無かったことだが、本研究計画にとっては重要であると思われ、また、新しく構成した写像の族の理解が、本研究計画を進めるにあたって、役に立つものと思われる。その後、本研究計画に戻っても、本研究計画の遂行に支障はない。

次年度使用額が生じた理由

共著の論文の著者との研究打ち合わせを、学内の仕事が忙しかったために、メイルその他で行ったことで、当初の予定の旅費を使用しなかったため、差額が生じた。次年度以降で、打ち合わせ旅費として使用する予定であるので、当初の研究計画には影響がない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] On the finite-time blow-up of symphonic map flows2023

    • 著者名/発表者名
      Masashi Misawa and Nobumitsu Nakauchi
    • 雑誌名

      Differential and Integral Equations

      巻: 36 ページ: 93-131

    • 査読あり
  • [雑誌論文] A family of examples of harmonic maps into the sphere with one point singularity2023

    • 著者名/発表者名
      Nobumitsu Nakauchi
    • 雑誌名

      Examples and Counterexamples

      巻: 3 ページ: article 100107

    • DOI

      10.1016/j.exco.2023.100107

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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