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2022 年度 実施状況報告書

珪藻土由来ポーラスSi生成を実現するダイオード整流多電極アーク源の創成

研究課題

研究課題/領域番号 22K03587
研究機関九州大学

研究代表者

田中 学  九州大学, 工学研究院, 准教授 (10707152)

研究分担者 渡辺 隆行  九州大学, 工学研究院, 教授 (40191770)
茂田 正哉  東北大学, 工学研究科, 教授 (30431521)
研究期間 (年度) 2022-04-01 – 2025-03-31
キーワード熱プラズマ / プレーナージェット / ポーラスシリコン / 変動 / アーク放電 / 多電極
研究実績の概要

ダイオード整流多電極アーク源を用いた平板状熱プラズマ流を発生・制御し,還元性ラジカルを高速照射することで,珪藻土由来のポーラスSiの大量合成手法確立を目指す.周波数変調交流を基としたダイオード整流多電極アーク源を開発し,プレーナー熱プラズマ流を生成・制御し,再結合による活性ラジカルの不活化を抑制し,低温基板への超高速ラジカル照射を達成する.変調周波数に対応可能な高速度可視化システムを用いた(i)プラズマ物理量(温度,ラジカル濃度)の精密計測.(ii)流れ場の可視化に加えて,(iii)数値流体解析を併用することで,新規なプラズマ流の理解・制御を行なう.
サブテーマI(つくる):2022年度は,ダイオード整流他電極アークによる熱プラズマ発生装置にインバータ回路の組み込みを行い,プラズマ流の発生周波数の変調を試みる.
サブテーマII(みる):2022年度は,熱プラズマ流の温度場の可視化を試みた.まずはプラズマガスであるアルゴンの発光線スペクトルを用いることで,プラズマジェットの温度が5000~10000 Kの範囲内で変動することが明確になった.さらに,アーク変動現象にまで着目したプラズマ均一性の評価手法の構築に成功した.
サブテーマIII(つかう):2022年度は当初予定していなかったが,試行的にSi平板処理を処理を試みた.
以上のように確立した革新的熱プラズマ源を用いることで,珪藻土由来のポーラスSiの大量製造手法を確立し,リチウムイオン電池への応用展開を目指す.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究は概ね順調に進行している.サブテーマIについては,インバータの施行に若干の呉が出ているものの,サブテーマIIは想定以上に順調に進行していることに加え,サブテーマIIIも想定より早くSi基板処理の実施に成功している.以上の進捗を鑑み,概ね順調に進展していると判断できる.

今後の研究の推進方策

引き続き3つのサブテーマに基づき研究を進める.
サブテーマI:周波数変調インバータを組み込み,プレーナー熱プラズマ流における駆動周波数の影響を評価する.サブテーマIIの適切なプラズマ生成条件の検討と相互検討する.
サブテーマII:引き続き,プラズマ場の評価を進めることで,適切なプラズマ生成条件,材料処理条件の検討を進める.
サブテーマIII:サブテーマI,IIの知見を鑑みSi系ポーラス材料の生成条件の検討を進める.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [学会発表] Innovative Thermal Plasma Generation with Diode-Rectified AC Arc System and Its Applications2022

    • 著者名/発表者名
      Manabu Tanaka, Ryo Takenaka, Yuta Sogo, Aika Tamae, Takafumi Okuma, Takayuki Watanabe, Tsugio Matsuura, Juan-Pablo Trelles, Masaya Shigeta
    • 学会等名
      5th Asia-Pacific Conference on Plasma Physics
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] ダイオード整流型交流アークにおけるプレーナー熱プラズマジェットの特性評価2022

    • 著者名/発表者名
      竹中凌, 田中学, 渡辺隆行
    • 学会等名
      プラズマ・核融合学会九州・沖縄・山口支部第26回支部大会
  • [学会発表] 高速度カメラを用いたダイオード整流型交流放電におけるアーク挙動の解析2022

    • 著者名/発表者名
      十河優太, 竹中凌, 田中学, 渡辺隆行, 茂田正哉, 松浦次雄
    • 学会等名
      プラズマ・核融合学会九州・沖縄・山口支部第26回支部大会

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公開日: 2023-12-25  

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